梅田忠之記念基金

梅田忠之記念基金について

梅田忠之記念基金管理人:町田章一

梅田忠之初代会長

 日本ダンス・セラピー協会は1992年に設立されましたが、その初代会長が梅田忠之先生です。梅田先生は耳鼻咽喉科医でしたが、謡曲、小型船舶操縦を趣味とし、アメリカン・ダンスという名称のダンスの普及に力を入れていらっしゃいました。わが国に心身医学を導入した池見酉次郎先生の教えを受け、心身医学の一環として心とダンスとの結びつきに関心をお持ちになり、日本でも最も早い時期にダンスセラピーに注目した人の一人でした。ダンスセラピーの効果証明などの研究をなさっていましたが、惜しくも2005年5月17日に81歳でお亡くなりになりました。日頃からダンスセラピーの発展に心に留めていたことをご存じだった美知恵夫人は、2005(平成17)年7月1日に、「ダンスセラピー発展のために」と当協会へ300万円を寄贈され、それを契機に梅田忠之記念基金(以下、梅田基金という)が設立されました。

 梅田基金の使途については「ダンスセラピーの発展を願って」ということであり、それ以上の詳細な規定はありません。梅田基金設立後の数年間はそのまま保留し、当時、事務局長をしていた町田章一が梅田忠之記念基金管理者として預金通帳を預かっております。

 2007(平成19)年になって「日本ダンス・セラピー協会」「 ダンスセラピスト」という二つの商標登録をするために1,198,580円という高額な資金が必要となりました。当時の協会の年間予算は約150万円でしたのでとうてい賄えません。そこで、梅田基金からその費用を支出することにしました。そのため、「JADTA News」の末尾には毎号、商標登録と梅田基金との関係を明記し、感謝の気持ちを表しています。この「➀商標登録費用」の他、「②協会表彰費用(トロフィー代他)」、また、梅田先生が災害救済に熱心であったところから、「③災害被災者支援ダンスセラピスト派遣事業」「④災害支援2020年度年会費奨学金支援事業」の資金源として梅田忠之記念基金を活用しております。

 ところで、著作権は10年毎に更新する必要がありますので、このまま放置しておくと、10年後の更新は可能ですが、それ以降は更新が危ぶまれることも想定されました。そこで、2009年度からは、協会の予算の中から、10~20万円を梅田基金に払い込むことにしました。即ち、梅田基金から借用した資金を協会が毎年少しずつ返済する形になりました。そのため、梅田基金の性格が少し変わりました。すなわち、梅田基金の設立当初は梅田先生が寄贈したお金だけが資金となっておりましたので、資金管理者の強いリーダーシップで運用することができましたが、2009年からは全会員から集めた年会費の一部も含まれるようになりましたので、協会の予算とほとんど変わりなく、その運用が理事会で審議・決定される必要が強くなりました。

 願わくば、梅田忠之先生の遺志を記念した梅田忠之記念基金が末永く存在し、常にダンスセラピーの発展を見守り、必要な時には手を差し伸べてくれるようなシステムも会員の皆様と共に考えて行きたいと思います。

現在の支援制度

東日本大震災、熊本地震の被災者に対する梅田忠之記念基金によるダンスセラピー活動助成

 2011年3月の東日本大震災に際し、先生のボランティア精神を受け継ぎ、当協会会員が中心となって被災者へのダンスセラピーを実施する活動を助成する制度を設けました。
 2016年4月には熊本の震災を受け、制度を拡充しました。
 →詳細

これまでの支援制度

年会費支援奨学金制度

 2020年、新型コロナウイルスの流行に伴い、新たに年会費支援奨学金制度を設けました。
 流行の影響で経済的に逼迫している会員に対し、2020年度分の年会費を支援するものです。
 申請のあった6名について、年会費の支援を行いました。

梅田忠之賞

 2012年には協会設立20周年を記念して、梅田忠之賞を設けました。協会の活動に貢献した方を賞しました。

 2012年の第21回大会では芙二三枝子第二代会長、シャロン・チェクリン顧問、平田豪成顧問、星野仁編集部員、町田章一事務局長の五名に対し、梅田忠之賞が贈られました。

左から平井会長、町田顧問、芙二前会長(当時)
チェクリン顧問へ(ADTA大会にて)

 2016年の第25回大会では平井タカネ顧問、大沼幸子副会長、岩下徹顧問、葛西俊治副会長、松原豊理事、﨑山ゆかり理事の六名に賞が贈られました。

 2021年の第30回大会では、荒川香代子理事、照屋洋理事、鍛冶美幸理事、神宮京子理事、八木ありさ理事、成瀬九美理事の六名に賞が贈られました。

2016年、町田会長から平井顧問へ

会計報告

会計報告(2017年〜2021年)

会計報告(2005年〜2017年)

 これ以降の会計報告は、毎年の大会報告(JADTA Newsに掲載)をご参照ください。

お知らせ

東日本大震災と熊本地震の被災者に対するダンスセラピー活動を助成

 平成23年3月に発生した「東日本大震災」、平成28年4月に発生した「熊本地震」に際し、日本ダンス・セラピー協会会員のみなさまはそれぞれの立場において様々な支援活動をすでにしていらっしゃることと思います。当協会の初代会長で医師でもあった梅田忠之先生は、災害の折にはいち早く被災者の救援に当たっていらっしゃいました。

 当協会としては梅田先生の意思に鑑み、梅田忠之記念基金において以下のような支援計画を立案し、平成23年4月から実施しておりましたが、今年度も実施しますので、よろしくご応募下さいますよう、お願い申し上げます。

平成31年4月1日
梅田忠之記念基金管理者
町田章一

1 .名称  :東日本大震災、熊本地震の被災者に対する梅田忠之記念基金によるダンスセラピー活動助成
2.実施期間:平成31年4月1日~令和2年3月31日
3.応募期間:上記の期間内で随時受け付ける
4.内容  :

(1)助成の対象となる活動: 東日本大震災、熊本地震の被災者に対して、当協会会員が中心となってダンスセラピーを実施する活動
(2)助成金の申請方法:以下の事項を明記した申請書類を提出する。助成金申請窓口は町田章一(下記)。

① 活動の責任者の氏名、住所、電話番号(責任者は協会の会員でなければならない、会員は企画だけでなく実際に活動を行なうことが望ましい)
② 活動の場所、期間、内容、経費
③ 助成金の額(10万円以内)
④ 助成金を受け取る口座番号

(3)助成及び助成額の決定方法:梅田忠之記念基金による「助成金運営委員会」が書類審査等を行ない決定する。
(4)助成金運営委員会は申請受付順に書類審査を行ない、その結果を速やかに申請者に報告する。助成をする場合は1週間以内に申請者の指定窓口に送金する。
(5)助成を受けた者は、実施後1年以内に、会報に活動報告を書かなければならない。
(6)なお、この事業は100万円の予算が枯渇したところで終了する。(2019年3月31日現在 残高3,029,285円)

*この助成活動にご賛同の方は梅田基金への寄付も可能です。
梅田忠之記念基金(三井住友銀行 新百合ヶ丘支店:360 普通預金 口座番号:6667301 日本ダンス・セラピー協会 梅田忠之記念基金 事務局長 町田章一)。

寄付の状況については随時、会報に報告する予定です。特に連絡がない場合には寄付者の氏名と金額を掲載しますので、匿名を希望の方はその旨、町田章一(下記)にご連絡下さい。

以上

申請方法

 以下の事項を申請窓口に送信して下さい。

  1. 活動の責任者の氏名、住所、電話番号(責任者は協会の会員でなければならない、会員は企画だけでなく実際に活動を行なうことが望ましい)
  2. 活動の場所、期間、内容、経費
  3. 助成金の額(10万円以内)
  4. 助成金を受け取る口座番号

申請窓口:町田章一