協会からのお知らせ

新年のごあいさつ

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年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、健やかに新年を迎えたこととお喜び申し上げます。この度、私は日本ダンス・セラピー協会第27回総会(平成30年9月1日開催)において第五代目会長に選出されました。会員の皆様に就任のご報告と年頭のご挨拶を申し上げます。

私たちの協会は1992年に設立され、27年目を迎えようとしております。初代会長は医師の梅田忠之先生で、梅田医院を開業され、2階にはダンススタジオを開き、ダンスの効用について多くの研究をされ記録を残して下さいました。二代目は芙二三枝子先生で、モダンダンス界ではトップの座にいた方でした。芙二式ダンスセラピーを完成させ、その普及にも努めていらっしゃいました。三代目は平井タカネ先生で、長い間大学、大学院で教鞭をとった後、研究所を立ち上げ、現在も国内外でパワフルに活躍されています。深い知識と経験と哲学に裏打ちされたご著書やお話は心を打たれるものがあります。四代目は町田章一先生で、協会を立ち上げた方です。見識の広さは宇宙規模で、お話がとても面白く一緒にいるだけで豊かになれます。

このように四代目までの会長は、皆さん博識でお話がとても上手で人間味にあふれている方々ばかりでした。私も是非、そのような大先輩のようになれたらいいなあと思っておりますが、まだまだ中身は伴っておりません。これからも先人の叡智を学びつつ、皆様と共に温かくかつ共に成長できる場としての協会を維持、促進していきたいと思っております。

さて、昨年も色々な災害がありました。2018年の世相を表す漢字も「災」に決まり、日本のみならず世界各地で大きな災害が起きました。冬には豪雪の被害、夏には40度を超す酷暑、秋には記録的な集中豪雨の被害、火山の噴火、地震。海外も同様です。山火事、洪水による街の水没、シンクホールの多発、火山の爆発による津波。地球全体が怒っているかのようです。一方で人災ともいうべき利己主義的な争いは止まず、国境に壁を造り人種差別はエスカレートしています。

抗えない自然災害にはなす術もありません。それでも1人でも多くの人を救おうと懸命の救助にあたるレスキュー隊の人の行動力には感動を覚えます。昨年は尾畠春夫さんがスーパーボランティアとして注目されました。尾畠さんからは損得勘定が全く感じられず、そこにあるのは愛と経験と知識から得られた行動力、その根底には自律と自立の哲学がしっかり根付いているように思われます。

自律、自立して活動している人たちに近づくために、私たちに求められているのは、利己主義ではなく利他主義と想像力だと思います。たとえどのような状況にあっても、身体が自由にならないときでも、利他主義と想像力は役に立ちます。私は梅田先生が述べていた「健康をもたらすものは全て楽しい感情と結びついている」というのを1つの大きな支えにしています。ダンスセラピーは統合的なアプローチです。歌を歌い、触れ合い、悲しみの中でも踊りを通して関わることができ、動けなくても心が躍るようなユーモアのある関わりは楽しい感情を呼び起こし、精神の健康につながると信じています。

今年の年次大会は貴船惠子氏が大会会長で、テーマは「ダンスセラピーと被災者援助」です。正にこの災害の多い時代に即したテーマとなっており、開催場所も2011.3.11の東日本大震災で多くの被害のあった千葉県山武市で行われます。私たち一人一人が誰かの役に立つ存在として切磋琢磨していく大会となることでしょう。

今年が皆様にとって良い年になり心豊かに過ごされますよう願っております。

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