協会からのお知らせ

新型コロナウイルスの対処法

 今回の世界的な災害に対処するには、正しい情報が必要です。
 まだこのウイルスについては謎だらけで、また今後の予測も難しいですが、それでも私たちは立ち向かわなければなりません。
 現時点で最も適切と考えられる方法をまとめました。
 ただし協会の公式見解ではなく、星野個人の意見です。
(文責 星野仁(当協会理事、医師) 2月27日公開、随時更新)

  1. 新型コロナウイルスとは
  2. 正しい予防法は?
  3. 症状がある場合
  4. ダンスセラピー施行時の注意点

1 新型コロナウイルスとは?

総論
昨年末から中国武漢市から広がり始めたウイルス感染症。急速に世界中に広まっている。検査陽性者の2割が重症の肺炎になり、1割が亡くなる。肺の症状が目立つが、本態は全身性の免疫異常が疑われている。

感染者数
5月15日現在、世界で確認された感染者は約450万人、死者3万人。しかし流行が急速なため検査態勢が追い付かず、実態が把握できていない。スペインとイタリアでは人口の約5%、ニューヨークでは17%の人がすでに感染したと言われている。

ハイリスクな人
子どもも大人もかかりやすさは同じと言われている。しかし重症化しやすさは年齢との関連が強く、60代以上、及び持病がある人(心疾患、高血圧、糖尿病等)ほど重症化しやすい。
若くて健康な人でも重症化することはあり、体質の影響もあるらしい。

治療法
現在、抗ウイルス薬、免疫抑制剤から漢方薬まで100種類に近い方法が試されているが、いずれも試験中。猛烈な勢いで研究が進められている。

今後の予測
今後一年以上、流行の波を繰り返すと思われる。最終的にはワクチンが普及し人口の6割の人が抗体を獲得すると収束するが、普及するには早くても1年先と言われている。またこのウイルスは変異しやすいので、インフルエンザのように毎年予防接種が必要になるかもしれない。

政治、経済の影響
世界的な流行(パンデミック)であり、本来なら世界各国が協力して対処するのがベスト。SARS2002の教訓を元にMERS2012では各国の協力で封じ込めに成功したが、今回は米国を筆頭に足並みは乱れ、残念な状況。
またロックダウンと経済活動は相反するため、バランスを見ながらの対応とならざるを得ない

個人でできる予防法
①人混みを避ける ②体調管理 ③手洗い ④マスク ⑤正しい情報


2 正しい対応は?

新型コロナウイルスは、接触感染と飛沫感染で広がります。「エアロゾル感染」の可能性もあります。

接触感染
 コロナウイルスは物の表面で2〜3日、最長9日間生存するとも言われています。他人の触れた場所を触って手についたウイルスから感染します。正しい手洗いで防げます。

飛沫感染
 人が話す時のつばや咳、くしゃみの時に出る飛沫にウイルスが乗って感染します。飛沫は2m先まで飛びます。鼻、口、目から体に入ります。距離をとりマスクをして感染を広げないことが重要です。

エアロゾル感染
 狭い空間に多くの人がいると、空間を漂ったウイルスによって感染する可能性が考えられています。不要不急な外出や人混みは避けましょう。

① 外出/人混みを避ける

人が多い場所や換気の悪い所ほど感染の危険が高いため、人混みを避けるのが基本です。不要不急の外出はやめ、通勤や買物などは混雑する時間帯を避けましょう。

② 体調管理

ウイルスに対抗するには、体調を崩さないことが大切です。十分な睡眠、規則正しくバランスの取れた食事で、体調を整えましょう。ストレスや疲れがたまるやり方は、見直しましょう。微熱やカゼっぽい症状がある時は、仕事や学校は休みましょう。

③ 手洗い

ウイルスが付着しやすい場所は、人が触れる所、すなわちドアノブ、スイッチ、リモコン、エレベータ等のボタン、椅子の背、水道の蛇口、手すり、電車の吊り革などです。これらに触れた後はウイルスが手についているものと思って、しっかり手を洗いましょう。
こまめに、特に帰宅時、炊事・食事の前やトイレの後は、必ず手を洗いましょう。

手洗いは正しく洗わないと、けっこう洗い残しがあります。よく石鹸を泡立て、今どこを洗っているか意識しながら、ねじるように20秒以上かけて丁寧に洗いましょう。 →東京都の正しい手洗い方法の動画
共用タオルはやめましょう。

コロナウイルスはアルコールで無毒化できます。病院や施設で玄関・トイレ等に設置してあったら、利用しましょう。

また、大切なことは、手で顔を触らないことです。ウイルスは鼻、口、目の粘膜を通して体の中に侵入します。つい癖で触りがちですから、普段から触らないように意識しましょう。

④ マスク

マスクで感染は防げません。マスクをする目的は、既に自分が感染しているのに気づかず他の人に移してしまうのを防ぐことです。できるだけ多くの人がマスクをすることで、社会全体として流行を抑えることができます。

マスクは自分の顔のサイズに合ったものを選びましょう。マスクと顔の間に隙間ができないように、整えましょう。

マスクがない時は、ハンカチかティシュで抑えましょう。マスクが手に入りにくい時は、簡易マスクを作りましょう。

咳エチケット(咳がある時はマスクをする、くしゃみをする時はティシュや肘の内側で覆う、顔を人のいない方に向ける)は、必ずしましょう。

ちなみに、うがいには予防効果はありません

⑤ 正しい情報を追う

知ることがすなわち予防です。状況は日々変わるので、常に最新情報に注意しましょう。

・ 新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会 情報の信頼性が高い
・ 新型コロナウイルス対策ダッシュボード 全都道府県の状況が一目でわかる
・ 東京都新型コロナ対策サイト 見やすくまとまっている
・ 新型コロナQ&A(一般の方向け)厚生労働省 疑問点を網羅

間違った情報も見かけます。災害の時はいつも不安や過剰な期待、嘘の情報が出回ります。SNSの情報は鵜呑みにせず、2つ以上の情報源を見比べて、情報の信頼性を吟味しましょう。


3 症状がある場合

 症状が軽い場合は外出、登校、出勤を避けて、自宅で安静にしましょう。体温を朝夕の1日2回測定・記録してください。

 この段階では医療機関への受診は控えましょう。感染を広げることになるからです。体調不良の時は、安静が第一です。

  咳や熱など風っぽい症状が4日以上続く、あるいはだるさ・息苦しさ・高熱の場合は病院を受診。


4 ダンスセラピー施行時の注意点

① セッションをするにあたって

セッションは感染を広めるリスクがあることを意識した上で、感染予防に努めましょう。流行の広がりによっては、延期・中止も考慮して下さい。

注意・変更がある場合は、早めに参加者に連絡しましょう。返金等についても、具体的に検討しておきましょう。

② 環境の整備

会場の人が触れやすい場所(前記)は、消毒用アルコール、次亜塩素酸、あるいは200倍に薄めた台所用洗剤であらかじめ拭きましょう。

また、十分に換気をしましょう。

③ 手洗い・マスクの励行

セッションの前後で手洗いをしましょう。セッション中もマスクをした方がよいです。
症状(37.5℃以上の熱、咳、だるさ)のある人には参加を見合わせてもらいましょう。

④ 身体接触は控えめに

「向かい合う」「顔を寄せる」「顔に触れる」など、相手との距離が近いほど感染リスクが上がります。流行が収まるまでは、身体接触の少ない方法を検討して下さい。できれば2m距離を取りましょう。


文責 星野仁(当協会理事、医師)
(協会の公式見解ではありません)