協会からのお知らせ

新型コロナウイルスの防ぎ方

 予防するには基本的な知識が必要ですが、意外と知らない人も多いようです。適切に対応できるように、星野が個人の意見として、現時点での情報をまとめました。
(文責 星野仁(当協会理事、医師) 3月22日更新)

  1. 新型コロナウイルスとは?
  2. 正しい予防法は?
  3. 症状がある場合
  4. ダンスセラピー施行時の注意点

1 新型コロナウイルスとは?

  • 昨年末から中国武漢市から広がり始めたウイルス感染症。感染力はインフルエンザと同じくらいで、急速に世界中に広まりつつある。検査陽性者の2割が重症の肺炎になり、その1割が亡くなる。
  • 3月22日現在、世界で確認された感染者は約30万人、死者13,000人。
  • 年齢と重症度の関連が強く、40歳未満では重症者は少ないのに対し、60歳以上及び持病がある人(心疾患、高血圧、糖尿病等)ほど重症化しやすい。
  • 治療法は現在、抗AIDS薬、SARS薬、ステロイドや血漿など、様々な方法が試されている。ワクチンができるのは通常は数年先だが、今回は技術革新でもっと早くできるかもしれない。
  • 今後を予測するのは難しいが、あえてSARSや新型インフルの経過から推測すると、発生から流行のピークまで2〜3ヶ月、下火になるまで半年くらいはかかりそう。その後全国で散発的な大小の流行(クラスター)が続き、第二波が来る可能性がある。来年に持ち越すという予測もある。
  • 個人でできる予防法は、①人混みを避ける ②体調管理 ③手洗い ④マスク ⑤正しい情報。

2 正しい予防法は?

新型コロナウイルスは、接触感染と飛沫感染で広がります。空気感染の可能性もあります。
接触感染
 コロナウイルスは物の表面で2〜3日、最長9日間生存するとも言われています。他人の触れた場所を触って手についたウイルスから感染します。正しい手洗いで防げます。
飛沫感染
 人が話す時のつばや咳、くしゃみの時に出る飛沫にウイルスが乗って感染します。飛沫は1〜2m先まで飛びます。鼻、口、目から体に入ります。マスクで感染を広げないことが重要です。
空気感染
 狭い空間に多くの人がいると、空間を漂ったウイルスによって感染する可能性が考えられています。不要不急な外出や人混みは避けましょう。

① 外出/人混みを避ける

人が多い場所や換気の悪い所ほど感染の危険が高いため、人混みを避けるのが基本です。不要不急の外出はやめ、通勤や買物などは、混雑する時間帯を避けましょう。

② 体調管理

ウイルスに対抗するには、体調を崩さないことが大切です。十分な睡眠、規則正しくバランスの取れた食事で、体調を整えましょう。ストレスや疲れがたまるやり方は、見直しましょう。微熱やカゼっぽい症状がある時は、仕事や学校は休みましょう。

③ 手洗い

ウイルスが付着しやすい場所は、人が触れる所、すなわちドアノブ、スイッチ、リモコン、エレベータ等のボタン、椅子の背、水道の蛇口、手すり、電車の吊り革などです。これらに触れた後はウイルスが手についているものと思って、しっかり手を洗いましょう。
こまめに、特に帰宅時、炊事・食事の前やトイレの後は、必ず手を洗いましょう。

手洗いは正しく洗わないと、けっこう洗い残しがあります。よく石鹸を泡立て、今どこを洗っているか意識しながら、ねじるように20秒以上かけて丁寧に洗いましょう。 →東京都の正しい手洗い方法の動画
共用タオルはやめましょう。

コロナウイルスはアルコールに弱いです。病院や施設で玄関・トイレ等に設置してあったら、利用しましょう。

また、大切なことは、手で顔を触らないことです。ウイルスは鼻、口、目の粘膜を通して体の中に侵入します。つい癖で触りがちですから、普段から触らないように意識しましょう。

④ マスク

マスクで感染は防げません。マスクをする目的は、既に自分が感染しているのに気づかず他の人に移してしまうのを防ぐことです。できるだけ多くの人がマスクをすることで、社会全体として流行を抑えることができます。

マスクは自分の顔のサイズに合ったものを選びましょう。マスクと顔の間に隙間ができないように、整えましょう。

マスクがない時は、ハンカチかティシュで抑えましょう。マスクが手に入りにくい時は、簡易マスクを作りましょう。

咳エチケット(咳がある時はマスクをする、くしゃみをする時はティシュや肘の内側で覆う、顔を人のいない方に向ける)は、必ずしましょう。

ちなみに、うがいには予防効果はありません

⑤ 正しい情報を追う

知ることがすなわち予防です。状況は日々変わるので、常に最新情報に注意しましょう。

・ 新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会 情報の信頼性が高い
・ 新型コロナウイルス対策ダッシュボード 全都道府県の状況が一目でわかる
・ 東京都新型コロナ対策サイト 見やすくまとまっている
・ 新型コロナQ&A(一般の方向け)厚生労働省 疑問点を網羅

間違った情報も見かけます。災害の時はいつも不安や過剰な期待、嘘の情報が出回ります。SNSの情報は鵜呑みにせず、2つ以上の情報源を見比べて、情報の信頼性を吟味しましょう。


3 症状がある場合

 症状が軽い場合は外出、登校、出勤を避けて、自宅で安静にしましょう。体温を朝夕の1日2回測定・記録してください。

 この段階では医療機関への受診は控えましょう。感染を広げることになるからです。体調不良の時は、安静が第一です。

  熱が4日以上続く、あるいは咳が悪化し苦しくなる場合(高齢者・持病のある人・妊婦は2日以上)は、帰国者・接触者相談センター(地元の保健所に設置)に連絡してください。受診の必要性の有無と、受診の場合は受診先の指示があります。受診の際にはマスクを付け、指示された医療機関に受診してください。


4 ダンスセラピー施行時の注意点

① セッションをするにあたって

セッションは感染を広めるリスクがあることを意識した上で、感染予防に努めましょう。流行の広がりによっては、延期・中止も考慮して下さい。

注意・変更がある場合は、早めに参加者に連絡しましょう。返金等についても、具体的に検討しておきましょう。

② 環境の整備

会場の人が触れやすい場所(前記)は、消毒用アルコール、次亜塩素酸、あるいは200倍に薄めた台所用洗剤であらかじめ拭きましょう。

また、十分に換気をしましょう。

③ 手洗い・マスクの励行

セッションの前後で手洗いをしましょう。咳のある人には、必ずマスクをしてもらいましょう。
というか、症状(37.5℃以上の熱、咳、だるさ)のある人には参加を見合わせてもらいましょう。

④ 身体接触は控えめに

「向かい合う」「顔を寄せる」「顔に触れる」など、相手との距離が近いほど感染リスクが上がります。流行が収まるまでは、身体接触の少ない方法を検討して下さい。


文責 星野仁(当協会理事、医師)
(協会の公式見解ではありません)