協会からのお知らせ

新型コロナウイルスの対処法

 今回の世界的な災害に対処するには、正しい情報が必要です。まだこの病気については謎が多く、今後の予測も難しいですが、それでも私たちは立ち向かわなければなりません。
 現時点で最も適切と考えられる方法をまとめました。協会の公式見解ではなく、星野個人の意見です。
 みんなで話し合って充実させていきたいと思います。公式フェイスブックをご覧ください。

文責 星野仁(当協会理事、医師)
2月27日公開、5月19日・7月11日・8月8日更新

1 ダンスセラピー施行時の注意点

最重要
・マスクを外さない
・換気をする
・飲食はしない。どうしてもする場合は喋らず、離れて座る
重要
・体調維持

① セッションをするにあたって

  • スタッフと十分話し合い、情報の共有と対応の統一を図って下さい。
  • 流行の状況に応じて、延期・中止も検討して下さい。
  • 注意・変更がある場合は、早めに参加者に連絡しましょう。返金等についても、具体的に検討しておきましょう。
  • 参加人数を制限し、人口密度を減らしましょう。
  • 症状(37.5℃以上の熱、咳、だるさ)のある人には参加を見合わせてもらいましょう(自分も含めて)。

② 環境の整備

  • 会場の人が手を触れやすい場所(後記)は、消毒用アルコール、200倍に薄めた台所用洗剤、次亜塩素酸水等であらかじめ拭きましょう。
  • 換気をしましょう。十分な換気は、空気感染のリスクを減らします。

③ マスク・手洗いの励行

  • セッション中もマスクをしましょう。マスクは確実に感染リスクを減らします。しゃべる時は絶対マスクを外さないように。
    マスクを忘れた人のために、予備のマスクを用意しましょう。
  • セッションの前後で、全員手を洗いをしましょう。

④ 身体接触は控えめに

  • 「向かい合う」「顔を寄せる」「顔に触れる」など、相手との距離が近いほど感染リスクが上がります。流行が収まるまでは、身体接触の少ない方法を検討して下さい。
  • できるだけ2mの距離を取りましょう。

2 情報の共有

公式フェイスブック

各自の対策や役に立つ情報を話し合っています。皆さんのやり方を教えて下さい。

参考

3 新型コロナウイルスとは?

総論

2019年末から中国武漢市から広がり始めたウイルス感染症。急速に世界中に広まっている。検査陽性者の2割が重症の肺炎になり、1割が亡くなる。肺の症状が目立つが、本態は全身性の免疫異常が疑われている。

背景

今世紀に入って、2003年SARS、2009年新型インフル、2012年MERS、他にもエボラ出血熱やデング熱など新興感染症と言われるものが度々流行しています。
背景には人口増加や貧困による野生生物との接触の増加、気候変動、

感染者数

5月15日現在、世界で確認された検査陽性者は約450万人、死者3万人。しかし流行が急速なため検査態勢が追い付かず、実際の感染者はその数倍と言われている。
8月8日には検査陽性者1,900万人、死者72万人… 

ハイリスクな人

子どもも大人もかかりやすさは同じと言われている。しかし重症化しやすさは年齢との関連が強く、60代以上、及び持病がある人(心疾患、高血圧、糖尿病等)ほど重症化しやすい。死者の8割が70代以上。
若くて健康な人でも重症化することはあり、体質の影響もあるらしい。

感染の仕方

新型コロナウイルスは、主に飛沫感染と空気感染で広がります。その他に接触感染もあります。

飛沫感染
 人が話す時のつばや咳、くしゃみの時に出る飛沫にウイルスが乗って感染します。飛沫は2m先まで飛びます。鼻、口、目から体に入ります。距離をとりマスクをして感染を広げないことが重要です。
空気感染
 狭い空間に多くの人がいると、空間を漂ったウイルスによって感染する可能性が考えられています。不要不急な外出や人混みは避けましょう。
接触感染
 コロナウイルスは物の表面で2〜3日、最長9日間生存するとも言われています。他人の触れた場所を触って手についたウイルスから感染します。正しい手洗いで防げます。

治療法

現在、抗ウイルス薬、免疫抑制剤から漢方薬まで100種類に近い方法が試されているが、いずれも試験中。

今後の予測

今後一年以上、流行の波を繰り返すと思われる。最終的にはワクチンが普及し人口の6割の人が抗体を獲得すると収束するはずだが、米国のファウチ博士の最近の発言よると「来年末には7億人分が用意できる」。多くの人がワクチンを打てるようになるまで、数年はかかりそう。またこのウイルスは変異しやすいので、インフルエンザのように毎年予防接種が必要になるかもしれない。
当面緊急事態宣言の発令と解除が繰り返される可能性が大きい。

2月には「流行のピークまで2〜3ヶ月、下火になるまで半年くらいはかかりそう。その後全国で散発的な大小のクラスターが続き、第二波が来る可能性がある。来年に持ち越すという予測もある」と書きました。なんて甘かったんでしょう…

個人でできる予防法

①人混みを避ける ②体調管理 ③手洗い ④マスク ⑤正しい情報

4 正しい対応は?

① 外出/人混みを避ける

人が多い場所や換気の悪い所ほど感染の危険が高いため、人混みを避けるのが基本です。不要不急の外出はやめ、通勤や買物などは混雑する時間帯を避けましょう。

② 体調管理

ウイルスに対抗するには、体調を崩さないことが大切です。十分な睡眠、規則正しくバランスの取れた食事で、体調を整えましょう。ストレスや疲れがたまるやり方は、見直しましょう。微熱やカゼっぽい症状がある時は、仕事や学校は休みましょう。

③ マスク

マスクで感染は防げません。マスクをする目的は、既に自分が感染しているのに気づかず他の人に移してしまうのを防ぐことです。できるだけ多くの人がマスクをすることで、社会全体として流行を抑えることができます。

人と向かい合って喋るときは、必ずマスクを付けましょう。

マスクは自分の顔のサイズに合ったものを選びましょう。マスクと顔の間に隙間ができないように、整えましょう。
マスクがない時は、ハンカチかティシュで抑えましょう。マスクが手に入りにくい時は、簡易マスクを作りましょう。

咳エチケット(咳がある時はマスクをする、くしゃみをする時はティシュや肘の内側で覆う、顔を人のいない方に向ける)は、必ずしましょう。

ちなみに、うがいには予防効果はありません

④ 手洗い

コロナウイルスはアルコールで無毒化できますが、石鹸でも同じ効果があります。石鹸できちんと手を洗うことは、とても大切です。

ウイルスが付着しやすい場所は、人が触れる所、すなわちドアノブ、スイッチ、リモコン、エレベータ等のボタン、椅子の背、水道の蛇口、手すり、電車の吊り革などです。これらに触れた後はウイルスが手についているものと思って、しっかり手を洗いましょう。
こまめに、特に帰宅時、炊事・食事の前やトイレの後は、必ず手を洗いましょう。

手洗いは正しく洗わないと、けっこう洗い残しがあります。よく石鹸を泡立て、今どこを洗っているか意識しながら、ねじるように20秒以上かけて丁寧に洗いましょう。共用タオルはやめましょう。

東京都の正しい手洗い方法の動画
病原体はどうやって体内に……正しく手を洗うには(BBC)

また、大切なことは、手で顔を触らないことです。ウイルスは鼻、口、目の粘膜を通して体の中に侵入します。つい癖で触りがちですから、普段から触らないように意識しましょう。

⑤ 正しい情報を追う

知ることがすなわち予防です。状況は日々変わるので、常に最新情報に注意しましょう。

・ 新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会 情報の信頼性が高い
・ 新型コロナウイルス対策ダッシュボード 全都道府県の状況が一目でわかる
・ 東京都新型コロナ対策サイト 見やすくまとまっている
・ 新型コロナQ&A(一般の方向け)厚生労働省 疑問点を網羅

間違った情報も見かけます。災害の時はいつも不安や過剰な期待、嘘の情報が出回ります。SNSの情報は鵜呑みにせず、2つ以上の情報源を見比べて、情報の信頼性を吟味しましょう。

5 症状がある場合

 症状が軽い場合は外出、登校、出勤を避けて、自宅で休みましょう。体温を朝夕の1日2回測定・記録してください。
 咳や熱などカゼっぽい症状が続く、あるいはだるさ・息苦しさ・高熱の場合は病院を受診。


文責 星野仁(当協会理事、医師)
(協会の公式見解ではありません)