協会からのお知らせ

新型コロナ対策

 コロナに対処するには、正しい情報が必要です。まだこの病気については謎が多く、今後の予測も難しいですが、それでも私たちは立ち向かわなければなりません。
 現時点で最も適切と考えられる方法をまとめました。協会の公式見解ではなく、星野個人の意見です。
 疑問や質問、意見はJADTA公式Facebookに投稿して下さい。

文責 星野仁(当協会理事、医師)
2020年2月27日 開設
2021年5月20日 最新更新

目次

ダンスセラピーを行う上で
1 施行時の注意点
2 情報の共有
一般的な知識
3 新型コロナとは
4 正しい予防法は?
5 症状がある場合

1 ダンスセラピー施行時の注意点

最重要
・マスクを外さない
・換気をする

重要
・情報をスタッフ・参加者と共有する
・会食はしない。どうしてもする場合は喋らず、離れて座る

① 企画・広報段階

  • スタッフと十分話し合い、情報の共有と対応の統一を図って下さい。参加者にも十分共有して下さい。リスクコミュニケーションが正しくできることが、対策の必要条件です。
  • 流行の状況に応じて、延期・中止も検討して下さい。
  • 参加人数を制限し、人口密度を減らしましょう。
  • 注意や変更がある場合は、早めに参加者に連絡しましょう。返金等についても、明記して下さい。
  • 症状(37.5℃以上の熱、咳、だるさ等)のある人には参加を見合わせてもらいましょう。

② セッション当日:環境対策

  • 感染の主な経路は空気感染です。換気をしましょう。窓とドアは開け放しましょう。冬で寒いときは、参加者に厚着をしてもらって下さい。
    十分な換気は、空気感染のリスクを減らします。
  • 感染のもう一つの経路は飛沫感染です。
  • 会場の人が手を触れやすい場所(後記)は、消毒用アルコール、200倍に薄めた台所用洗剤等であらかじめ拭きましょう。接触感染は飛沫感染と空気感染に比べると少ないと言われていますが、対策しないのはアウトです。

③ セッション中:マスク・手洗いの励行

  • セッション中もマスクをしましょう。マスクは確実に感染リスクを減らします。特にしゃべる時は絶対マスクを外さないように。絶対!
    マスクを忘れた人のために、予備のマスクを用意しましょう。
  • セッションの前後で、全員手を洗いをしましょう。

④ セッション中:身体接触は避ける

  • 全員2m(両手を伸ばして届かない範囲)の距離を取りましょう。
  • 「向かい合う」「顔を寄せる」「顔に触れる」など、相手との距離(特に顔)が近いほど感染リスクが上がります。
    とにかく身体接触のない方法でセッションを進めて下さい。

⑤ セッション後:確認

  • セッションの3〜7日後に、全員にメールで体調を尋ねるとベターです。

2 情報の共有

JADTA公式フェイスブック

各自の対策や役に立つ情報を話し合っています。皆さんのやり方を教えて下さい。

コロナ関連情報、ガイドライン

3 新型コロナウイルスとは?

背景

今世紀に入って、2003年SARS、2009年新型インフル、2012年MERS、他にもエボラ出血熱やデング熱など新興感染症と言われるものが度々流行しています。
背景には人口増加や貧困による野生生物との接触の増加、気候変動、

感染者数

検査陽性者1億6千万人、死者340万人(2021年5月20日現在、ジョンズ・ホプキンス大学サイト
検査体制が追いついていない、正しく診断されていないなどの理由により、実際はもっとずっと多いと言われている。

ハイリスクな人

重症化しやすさは年齢との関連が強く、60代以上、及び持病がある人(心疾患、高血圧、糖尿病等)ほど重症化しやすい。死者の8割が70代以上。しかし変異株では、若くて持病のない人の重症化が増えている。

感染の仕方

新型コロナウイルスは、主に飛沫感染と空気感染で広がります。その他に接触感染もあります。

飛沫感染
 人が話す時のつばや咳、くしゃみの時に出る飛沫にウイルスが乗って感染します。飛沫は2m先まで飛びます。鼻、口、目から体に入ります。距離をとりマスクをして感染を広げないことが重要です。
空気感染
 狭い空間に多くの人がいると、空間を漂ったウイルスによって感染する可能性が考えられています。不要不急な外出や人混みは避けましょう。
接触感染
 前二者より少ないですが、他人の触れた場所を触って手についたウイルスから感染します。コロナウイルスは物の表面で1週間程度は生存するとも言われています。正しい手洗いで防げます。

治療・予防法

現在最も効果があると考えられるのがワクチンによる予防。多くの種類のワクチンが開発され、ファイザー製を始めとしたいくつかのワクチンは既に世界中で使用されて効果が上がっている。しかし変異株も絶え間なく出てきており、安心できる状況ではない。
抗ウイルス薬やステロイド剤、患者血清など様々な治療薬も開発されている。しかし特効薬と言えるものはまだない。

今後の予測

米国・英国は、ワクチンが効いているように見える。しかし今後主流になると予測される変異株(インド株)は感染力・重症化率共に高く、どのくらい効くのかは現時点では不明。
今後も緊急事態宣言の発令と解除が繰り返される可能性が大きい。
大都市圏はほとんど、あるいはもう既に医療崩壊しており、状態が悪化しても入院できない可能性を計算に入れて対策を立てる必要がある。

2020年2月には「流行のピークまで2〜3ヶ月、下火になるまで半年くらいはかかりそう。その後全国で散発的な大小のクラスターが続き、第二波が来る可能性がある。来年に持ち越すという予測もある」と書きました。なんて甘かったんでしょう…

4 正しい対応は?

① 外出/人混みを避ける

人が多い場所や換気の悪い所ほど感染の危険が高いため、とにかく人混みを避けます。これが対策の基本です。
外出はしないわけには行かない場合に限り、通勤や買物などは空いている時間帯を選びましょう。

② マスク

現時点では、マスクが個人でできる必要最低限で効果のある手段です。

喋る時は、絶対にマスクをはずさないで下さい。

マスクは自分の顔のサイズに合ったものを選びましょう。隙間があると、予防効果が落ちます。マスクと顔の間に隙間ができないように、整えましょう。
使い捨てのサージカルマスク以外(ウレタンマスクや布マスク等)は、予防効果が落ちます。
フェイスガード、マウスガードは感染予防には効果がありません。
うがいには予防効果はありません

③ 手洗い

ウイルスが付着しやすい場所は、人が触れる所、すなわちドアノブ、スイッチ、リモコン、エレベータ等のボタン、椅子の背、水道の蛇口、手すり、電車の吊り革などです。これらに触れた後はウイルスが手についているものと思って、しっかり手を洗いましょう。帰宅時、炊事・食事の前やトイレの後は、必ず手を洗いましょう。

手洗いは正しく洗わないと、けっこう洗い残しがあります。よく石鹸を泡立て、今どこを洗っているか意識しながら、ねじるように20秒以上かけて丁寧に洗いましょう。共用タオルはやめましょう。

東京都の正しい手洗い方法の動画
病原体はどうやって体内に……正しく手を洗うには(BBC)

また、大切なことは、手で顔を触らないことです。ウイルスは鼻、口、目の粘膜を通して体の中に侵入します。つい癖で触りがちですから、普段から触らないように意識しましょう。

④ 正しい情報を追う

知ることがすなわち予防です。コロナ流行の状況は、日々めまぐるしく変わっています。常に最新情報に注意しましょう。

間違った情報も見かけます。災害の時はいつも不安や過剰な期待、嘘の情報が出回ります。SNSの情報は鵜呑みにせず、2つ以上の情報源を見比べて、情報の信頼性を吟味しましょう。

⑤ 体調管理

ウイルスに対抗するには、体調を崩さないことが大切です。十分な睡眠、規則正しくバランスの取れた食事で、体調を整えましょう。ストレスや疲れがたまるやり方は、見直しましょう。微熱やカゼっぽい症状がある時は、仕事や学校は休みましょう。無理することは、周りの人への感染機会を増やすだけです。

5 症状がある場合

 症状が軽い場合は外出、登校、出勤を避けて、自宅で休みましょう。体温を朝夕の1日2回測定・記録してください。急激に症状が悪化することがあるので、兆しが見えたら早めにかかりつけ医か保健所、病院に相談。
 入院セットを作っておくことをお勧めします。
 家族・友人にも伝えておくと良いです。


文責 星野仁(当協会理事、医師)
(協会の公式見解ではありません)
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