第2回京都大会

(JADTA News 009号より構成)

日 時 :1993年11月27日(土) 28日(日)
場 所 :南禅会館(京都市左京区南禅寺福地町)
大会会長:梅田忠之
参加費 : 15,000円(夕・宿・朝・昼含む)

 日本ダンス・セラピー協会第2回総会・大会が、1993年11月27日・28日の両日、京都の南禅会館で37名の会員の参加を持って開催されました。
 27日午後1時より総会にて前年度の事業及び会計報告がなされ、役員改選、今年度の事業及び予算案の提案、次回大会会長の選出が行われました。
 次に畳敷きの大広間に移り、池見顧問の「ダンスと呼吸」の発表、芙二副会長の「感覚をめざめさせるトレーニング」、斉藤会員による山形で行われた岩下副会長のセッションのビデオ上映及び解説、夕食の精進料理をはさんで高領伽会員のオリエンタルダンスの解説と実技。懇親会では自己紹介の後、なごやかな雰囲気で遅くまで話がはずみました。
 翌28日は朝食後、照屋会員の「心と体のレッスン」、藤原会員の「重症児の生理的指標を用いた応答性」の講演、町田会員の日本の最近の状況についての発表。昼食後、午後は荻原会員の長谷川病院での実践の紹介、星野会員のADTAの報告が行われ、閉会しました。
 閉会後は梅田会長の案内で、紅葉の京都散策を楽しみました。

スケジュール

11月27日(土)

13:00- 14:00 第2回総会
14:00    大会開会
14:05- 15:30 1. 芙二
16:00- 17:30 2. 池見
18:00- 19:30 3. 高
19:30-    夕食.懇親会

11月28日(日)

8:00- 9:30  4. 照屋
10:00- 11:30 5. 藤原、町田
12:00-     昼食
13:00- 15:00 6. 荻原
15:00    大会閉会
15:00-    京都散策(梅田案内)

プログラム

  1. 〔実技〕芙二三枝子「感覚をめざめさせるトレーニング」
  2. 〔発表〕池見酉次郎「ダンス療法における呼吸の役割」
    〔発表〕斉藤葉子・庄子正臣「自己表現を引き出すための実践的アプローチ」
    〔発表〕星野仁「ADTA大会参加報告」
  3. 〔実技〕高領伽「レイカ・ワーク ダンス・セラピーから見たオリエンタルダンス」
  4. 〔実技〕照屋洋「こころとからだのレッスン」
  5. 〔発表〕藤原靖子「重症児の生理的指標を用いた応答性について」
    〔発表〕町田章一「日本ダンス・セラピー協会をとりまく最近の状況」
  6. 〔発表・実技〕荻原美幸「精神障害者へのダンス・ムーブメント・セラピー」

第2回総会報告

議長は町田章一理事、副議長は星野仁理事が選ばれた。なお、大会会長である平田豪成理事が議長となる予定であったが、急用で欠席のため、町田が代理を務めた。

議題1.平成4年度事業報告の件
梅田忠之会長から、日本ダンス・セラピー協会が設立され、順調に活動が行われた旨の報告があった。町田章一理事(事務局担当)から、数回の理事会を開き、機関誌「JADTA News」(創刊号~8号)を発行した旨の報告があり、承認された。

議題2.新会員入会承認の件
後日会報にて「入会希望者リスト」を報告し、承認して頂くことになった。

議題3.平成4年度会計報告の件
吉田恵美子会員(会計担当)より会計報告が行われた。しかし、会計監査が行われていなかったので、仮承認をいただき、後日、会報にて監査報告し、承認して頂くことになった。

 *平成4年度の業務が全部終了したので、会長以下の全役員は任期を終了した。

議題4.新役員の選出
(1)理事の選出:立候補者なし。事務局案が提出され、承認された。
新理事:岩下徹、梅田忠之、大沼幸子、
鹿島由紀、神山五郎、斉藤葉子、佐伯敏子、崎山ゆかり、社領明、庄司正臣、城石明喜子、平井タカネ、平田豪成、芙二三枝子、星野仁、町田章一、松原豊、森田珠世、吉田恵美子(19名)
(2)会長、副会長、事務局担当理事の選出:議事を中断し、新理事が協議を行い、会長、副会長、事務局担当理事を選出し、承認を受けた。
 会長:梅田忠之
 副会長:芙二三枝子、岩下徹
 事務局担当理事:町田章一
(3)監事の選出:監事については、後日、会報にて事務局案を提出し、承認を受けることとした。
(4)評議員の選出:評議員は全員留任とする案が出され、承認された。
(5)顧問は池見酉次郎先生、シャロン・チェクリン先生に依頼する旨、梅田忠之会長から報告があった。
なお、全役員(会長、副会長、理事、評議員)の任期は1年とした。

議題5.平成5年度事業計画、及び、予算案の件
町田章一理事(事務局担当)より、前年度の事業、予算の規模で行う旨の提案があり、承認された。

議題6.第3回総会大会会長の選出
第3回総会大会会長の立候補者がいなかったので、事務局案が提出され、斉藤葉子理事が承認された。
                 以上

入会希望者リスト
(略)

会計報告

平成4年度会計報告
        吉田恵美子会員(会計担当)

〈収入の部〉
入会金     112,000円 1,000円×112名
平成4年度会費 596,000円 5,000円×105名
             +3,000円×7名
             +50,000円×1名
寄付      228,294円 設立大会黒字分
利息       1,798円
――――――――――――――――――――――――
計       938,092円

〈支出の部〉
売掛金     339,615円 会報印刷発送代行、ロゴデザイン
通信運搬     99,810円  会報発送費
消耗品費     24,363円 封筒、印鑑
事務用品費    4,249円 領収書等
会議費      2,616円 理事会、事務局会議
外注加工費    1,335円 写真現像等
支払報酬手数料   915円 振込手数料
未払金     32,468円 赤塚福祉園、町田立替金
次年度繰越金  432,721円 →(注2)
――――――――――――――――――――――――
計       938,092円

(注1)第2回総会会場で提出した書類では、設立総会会計と協会会計とが一緒になっておりました。今回の報告では設立総会会計と協会会計とを分離しました。設立総会会計は「JADTA News No.1」ですでに報告してあります。
(注2)次年度繰越金(432,721円)は、ほぼ同額が「協会パンフレット」の印刷費に支払われる予定です。

参加報告

第2回総会に参加して  清水美和子

 京都南禅寺での第2回総会に参加させていただきました。ちょうど前日に高岡(富山県)での私のセラピークラス10回が終了したばかりでしたので、疑問点やら手応えやら多くを抱えて出かけました。今回の私の参加課題はいろいろな方のそれぞれの方法や考えに出会うのはもちろんのこと、さらに活動場面のねらいに応じた音楽の選択(とても重要だと思うのです)、実際に精神障害の症状のある人に対する実践上の留意点(私は今のところ一般の人を対象にした健康増進・予防医学的立場での実践なので、障害のある人に対しての具体的実践事例がほとんどありません。最近、分裂症・妊婦・幼児に対する実践のチャンスがありましたので)を知りたいと思っていました。大会では興味ある講義や実技が用意されていました(第1回よりも内容的に深まりを感じました)し、誰にでも気兼ねなく質問できる気楽さ!が私には一番ありがたいことでした。お泊まりもあって夜の部も充実して一日半がとても有意義に感じられました。たくさんの収穫の中から特に今の私の課題につながっていたものについて少し書いてみます。

 芙二先生の二人組の手当から始まる「感覚をめざめさせるトレイニング」では、米国帰りの方が「来ようかどうか迷ったが最初に芙二先生の手当があって救われた。」というようなことをおっしゃったのが耳に残りました。まずふれあい、そして疲労回復・リラックスは誰にとっても本当にホッとするものです。もっとゆっくり時間があったら、さらに芙二先生の不思議な時間も体験していただけるのになァとちょっぴり残念な気持ちです。

 その点で関心を持ったのは、照屋洋先生の「心と体のレッスン」です。 竹内敏晴さんの「ことばが劈かれるとき」他の著書を読んで以来その方法には強い関心を持っていましたので実際に体験できるのを楽しみにしていました。芙二式セラピーとの多くの類似点を感じました。特に後半の「木の葉との出会い・旅」では目を閉じ、一人で歩くのですからコワイ思いをするのではないかと思っていましたが、予想に反しコワイとは全く思わず、自分が自然の一部になったような感じでずいぶん豊かな時間を過ごしたような気持ちになりました。芙二式セラピーにも「盲人のエチュード」というのがあります。感覚がとても鋭くなり自分に対する気付きが得られる点で照屋先生のものとはねらいが違うように思われますが、その類似性をとても興味深く感じました。照屋先生のことばかけ・雰囲気づくり(音楽の選択を含む)は今の自分の波長にとても近いものがあり、とても参考になりました。

 また荻原美幸さんの長谷川病院での実践に基づく具体的なお話も大変勉強になりました。実際の患者さんの様子・変化が手にとるように伝わり、セラピースタッフのチームワークのすばらしさと研究方法体制が確立されていることが伺われました。治療の現場で精神医療に携わっておられる方のご苦労と研究の姿勢・成果が感じられ、日本のダンスセラピーの今後にとってたいへん力強い思いがしました。お話を伺っていて、現在の日本の社会状況を思えば、きちんとした研究システムの確立・セラピストの養成として私も勉強しなくっちゃ、という気持ちになりました。

 星野先生のADTAでの様子、町田先生の日本のダンスセラピーの現状も知り、またいろいろな方のそれぞれの考え・方法を伺い、自分の立場としては今後どのように取り組んでいけばよいのかを考える有意義なきっかけを与えていただいたように思います。最後になりましたが、思いがけない京都の風情をプレゼントしてくださった梅田先生ご夫妻を始め、お世話くださった皆さま、たいへんありがとうございました。

■しみず みわこ 清水美和子ダンスムーヴメント・アトリエ主宰。創作発表活動をする一方で、芙二先生の「感覚をめざめさせるトレイニング」の紹介をしています。

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