【7/24-25公演@東京】岩下徹 in Tokyo Butoh Circus 2021

岩下徹です。
ご無沙汰致しております。
延々と長引く”コロナ禍”の下、如何お過ごしでいらっしゃいますか・・・?

この出口の見えない状況を生きるには、「どんなに長い夜でも、明けない夜はない。」(W.シェイクスピア『マクベス』第4幕第3場より)という言葉に、微かな<希望>を託しつつも、「急がず、焦らず、耐えていく」力 “negative capability”が欲しい!と常々思っております。

さて、来月7月下旬に「Tokyo Butoh Circus 2021」という企画に出演させて頂けることとなりました。
この企画では、現在進行形の「舞踏」のひとこまを垣間見ることが出来るかと思われます。

【日時】
 7月24日(土)13:30、17:00
 7月25日(日)14:00
(開場は開演の30分前)

【劇場】
 東京・両国シアターX
(東京都墨田区。JR総武線両国駅徒歩3分)
 Tel: 03-5624-1181

【プログラム】
7月24日(土)13:30
 松原東洋『また孵る』、岩下徹『in Silence』、小林嵯峨『野放図』
7月24日(土)17:00
 今貂子『辰砂女』、スピロ平太『アナル桟橋』、東雲舞踏『春の祭典』
7月25日(日)14:00
 ねいろ『Fairy Tail』、中嶋夏と霧笛舎『夢の漂流_幼き小さな神』、工藤丈輝『天頂の水盤』、舞踏舎 天鷄『月下の一群 ~蛇となり月へ跳ぶ~』
詳細:facebook

【チケット料金】
全席自由
前売り 4,500円、当日 5,000円
 eプラス Tokyo Butoh Circusチケット情報
3プログラム通し券 12,000円(東雲舞踏でのみ販売)
 東雲舞踏 通し券
当日精算(受付支払)をご希望のお客様は、以下の予約フォームよりご入力下さい。
 Tokyo Butoh Circus 予約フォーム

【問合せ先】
 東雲舞踏
 Tel. 03-6458-5908
 e-mail. shinonomebutoh2020@gmail.com

私の出番は、7・24(土)13:30からの回でございます。
実に久方振りに、無音での即興ソロを40~50分踊ってみよう!と思っております。
もし宜しければ、お運び頂けるならば誠に有り難く存じます。
出演させて頂くに際し、以下の文章を書いてみました。
お読み下されば幸いに存じます。


in Silence
 お決まりの!と言って良い程、踊りには音楽がつきものだ。嘗て私の踊りも、いつの間にかその柵(しがらみ)のなかに囚われて仕舞っており、気が付くともう既にそこから一歩も逃れられなくなっていた。
 そこで、本当に私の踊りが音楽無しでは成立しないか否か?思い切って音楽から離れてみた。するとそこには、その時まで気付かなかった実に数多の音が聴こえてきた。音楽が全く無いことで、通常それが流れている場では聴こえていなかったもの、意識されていなかった音が無数に有るということに気付かされた。観客の咳払いや衣擦れ、椅子の軋み、また空調の唸り、照明の灯体やスピーカーから発する微かな音、そしてロビーでの靴音や話し声、更には外を行き交う車の走行音、警笛、「ヒダリニマガリマス」等々・・・。私は音楽以前にそれらの数え切れない音(ノイズ)のなかに晒されていたのだ!
 そして、そのなかで踊ることによって、怖れと清々しさが同時にやってきた。
 以来、「無音・即興・60分」という条件の下、ほぼ年に一度まるで年度末試験の如く、『放下(ほうげ)』シリーズを続けていたが、10年前の東日本大震災の約半年後、仙台・10BOX(ウッドデッキ)にて24回目を上演させて頂いてから(その翌年、25回目は無観客でフォト・セッションのようなことを試みたが・・・。)、甚だ情け無くもその持続が全く叶わなくなって仕舞った。
 が、今回「トップサス1本の踊りをやっていただけないか」と、そんな私の事情を全然ご存知ない筈のY.Kさんにご提案頂いたお蔭で、「無音でサス1本で踊る」ことに再挑戦させて頂くこととなった。背中を押して頂いたのだ!
さて、「無音・即興・○○分」果たしてどうなるか・・・?勿論やってみなければわからないが、もしも私が即興“improvisation”の即興たる所以を踊れたのなら、その類語”improve” 改善するー上がる、磨く、立ち直る等 という願いが踊りのなかで叶うかも知れない。
Take a chance!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です