人は誕生から死の瞬間まで「からだ」を通して様々なことを表現し体験します。そしてこの活動は「こころ」と密接に 連動しています。姿勢や動作には”その人らしさ”が滲み出るものですし、「こころ」の状態が「からだ」の症状に影響することもあります。 さらに「からだ」を通して体験したことが「こころ」に変化をもたらすことも少なくありません。わたしたちは臨床心理学的な立場から「こころ」と「からだ」の密接な関係に注目し「からだ」を媒介とした表現や体験を通じて「こころ」の変化を促す非言語的心理療法としてダンス/ムーブメントセラピー(Dance/ Movement Therapy)を実践しています。
(文教大学人間科学部臨床心理学科教授、長谷川病院ダンス・セラピスト、臨床心理士、公認心理師、BC-DMT)