大会

第29回 全国学術研究大会 公式サイト

Web大会専用HPは、9月14日に閉鎖しました。
下記感想のページも、近いうちに閉鎖します。(9月14日)

大会はオンラインという初めての試みでしたが、無事に終了することができました。
JADTA News 138号(10月末発行予定)にてご報告いたします。
参加されたすべての皆様、ありがとうございました。(8月31日)

参加者及び発表者のみなさま、おつかれさまでした。
もしよろしければ、大会の感想をこちらのコメントページにお寄せください。(8月30日)

(参加者のみ。8月29日公開、9月13日閉鎖予定)

第29回学術研究大会のお知らせ

大会会長 﨑山ゆかり
(武庫川女子大学短期大学部幼児教育学科)

本来なら日本でオリンピックが開催される2020年8月に、甲子園球場に最も近い武庫川女子大学でお会いできることを楽しみにしていた今大会は、JADTA初のWeb開催へと変更となりました。新型コロナウィルスの感染拡大、緊急事態宣言、その解除、解除の後も続く3密を避ける生活様式は、ダンスセラピーの世界にも大きく影響を及ぼしています。

直接皆さまにお会いできないことはとても残念ではありますが、新たな挑戦と思い、実行委員会として、Web開催に向けて技術的サポートの協力を仰ぎながら、大会準備を進めております。誰にとっても初めての経験となるため、どんなハプニングが待っているのかと、今からドキドキしていますが、きっと誰もが互いに新たな経験を共有できるものと確信しています。

ダンスセラピーに携わる私たちが、この環境下でどのように新たな方向性を見いだせるのか、ぜひご一緒に探求していただければと思います。これまで現地開催の年次大会にお越しいただく機会がなかった会員の皆さまとも、この大会で新たな体験を共有できることを心よりお待ち申し上げます。

8月29&30日、どうぞ、ご自宅やそれぞれの場所で、安全に動けるスペースを確保して、Web大会専用ホームページ(以下HPと略)にアクセスなさってください!

Web大会概要

日程 :2020年8月29日 (土) ~ 8月30日 (日)
会場 :Web大会専用HPにアクセス可能な
    皆さまのそれぞれの場所
方法 :Web会議システム「Zoom」
テーマ:教育・保育とダンスセラピー
理事会:2020年8月28日(金)17:00-19:30 (オンライン)
懇親会:2020年8月29日(土)
事務局:

大会ポスター

プログラム

大会会長講演 順序交替
29日の第28回大会会長講演「被災者支援とダンスセラピー」と30日の第29回大会会長講演「ありのままの動きを観て、理解すること」が、スケジュール調整のため交替となりました(8月6日)

ポスター発表P2 キャンセル
「テクノロジーの介⼊による⾳楽の多様性とダンスセラピーへの影響に関する⼀考察」(平舘ゆう)が、発表キャンセルとなりました(8月14日)

8月29日(土)

時間 プログラム 内容
9:45 – 受付 Zoom入室
10:00 – 開会式 大会会長挨拶、事務連絡
10:10 –
 11:00
講演 第29回大会会長講演(時間変更あり注意)
ありのままの動きを観て、理解すること(﨑山)
11:10 –
 12:30
WS WS1
 ダンスセラピーにおける「⾒る/⾒られる」体験の意味(⼭⽥)
WS5
 ダンスセラピーへの導⼊エクササイズについて(葛⻄)
12:30 – 昼休み 震災関連活動紹介ビデオ上映
13:00 –
 13:50
総会
14:00 –
 15:20
WS WS2
 ⾼齢者のケアに活かす「フラワー・ダンスセラピー」(伊藤)

WS6
 Creativeとimprovisationを主としたダンスの実践 〜共に歩むメンバーと〜(安田・⼤窄)
15:40 –
 16:50
特別企画 シンポジウム
教育・保育とダンスセラピー -居場所としての可能性- 
18:00 – 懇親会 20:00 終了

8月30日(日)

時間 プログラム 内容
9:45 – 受付 Zoom入室
10:00 –
 11:20
WS WS3
関東地域における「チーム気⽣根⾼齢者ダンス・セラピー」の活動と実践(貴船)
WS7
⾝体表現セッション遊具ーコミュニケーションループWaccaーを利⽤したダンスセラピーの開発(平山・松村)
11:40 –
 12:40
ポスター発表 P1 – P6
事前のポスター閲覧に基づく発表者とのQ&A 
12:40 – 昼休み ADTA Talks日本語字幕紹介
13:30 –
 14:50
WS WS4
動きから自分に気付く~オンライン・ダンスセラピーの可能性と課題(廣瀬・峰岸・鍛冶)
15:00 –
 16:00
講演 第28回大会会長講演(時間変更あり注意)
ダンス・セラピーと被災者⽀援(貴船)
16:00 – 閉会式 16:10 終了

説明

1.総会・講演

昨年の第 28 回山武大会が台風の影響で中止となったため、今大会の総会は「平成 30 年度・令和元年度総会」として併せて行います。

また、第 28 回大会会長である貴船惠子さんに、昨年予定されていた「被災地支援とダンスセラピー」をテーマにご講演いただきます。

2.実技発表

実質 60 分の内容を予定していますが、Zoomによる参加者の入室や、質疑応答などの時間差などを考慮し、80分の時間枠を設定しています。そのため順調にワークが進んだ場合は、80分より早めに終わることも考えられます。予めご了承 ください。

WS1~5はZoomによるLive発表とQ&A、WS6-7は事前の動画提示および Zoom によるLiveでのQ&Aです。

本大会では「ダンスセラピー実践技法」の単位認定は行いません。予めご了承ください。

3.ポスター発表

2日目のポスター発表の時間帯までに、初日からWeb大会専用 HP からアクセスできるポスターをご覧の上、ご参加ください。

大会初日より、ポスター発表に関する発表者への質問を専用メールアドレスで受付予定です。詳細は、8/29 にWeb大会専用HPをご覧ください。

4.懇親会

無料、申し込み不要。
*各自美味しい飲み物とお食事を用意して専用Zoomルームにお集まりください (^^♪ 

5.変更

状況により、プログラムの一部に変更が生じる可能性がございます。その際は、このページにてお知らせいたします。

抄録

大会会長講演、シンポジウム

第29回大会会長講演
ありのままの動きを観て、理解すること
﨑山ゆかり(武庫川女子大学短期大学部幼児教育学科、KMP分析家)
動きで他者とかかわるとき、セラピストとして共に動きつつも、相手の動きを客観的な視点でとらえ、その意味を理解する必要があります。私自身が専門としている乳幼児の運動分析技法であるケステンバーグムーブメントプロフィールでは、セラピストがクライエントに身体的共感に基づいたかかわりを踏まえたうえで、紡ぎ出されるリズムや動きを理解しようとします。セラピスト自身のバイアスに左右されず、ありのままの動きを運動分析の共通言語で第三者に説明できることは、他者を共に理解することへとつながると思います。ありのままの動きを観て、理解するとはどういうことか、シンプルな動きを通して一緒に考えてみましょう。

シンポジウム
「教育・保育とダンスセラピー ―居場所としての可能性―」
話題提供者 中めぐみ(おや・こ ムーブメント atelier M)
話題提供者 向出章子(武庫川女子大学非常勤講師)
話題提供者 北島順子(大手前短期大学歯科衛生学科教授)
指定討論者 平井タカネ(奈良女子大学名誉教授、名古屋学芸大学名誉教授)
司会    﨑山ゆかり(武庫川女子大学短期大学部幼児教育学科准教授
教育・保育の道を志す学生たちの学び舎である武庫川女子大学・同短期大学部にふさわしい大会テーマ、「教育・保育とダンスセラピー」にちなんだシンポジウムを企画し、準備を進めてきました。その中で、教育・保育の現場においてダンスセラピーはどのような役割を果たしているのかを考えたとき、「居場所」というキーワードが浮かび上がってきました。本シンポジウムでは、関西で活動する3名の話題提供者がそれぞれの実践経験を踏まえた立場からの報告を事前録画にて行い、指定討論者として平井タカネ先生にご登壇いただきます。その後、Zoomを用いて、ご参加いただいた皆さまと共に、教育・保育におけるダンスセラピーの可能性と展望について語り合う場をもちたいと考えています。

話題提供1
保育・療育・母子支援におけるからだあそび
 ―自分らしく「居られる」からだづくりと特性理解に向けて― 
中めぐみ(臨床心理士、公認心理師)

話題提供2
特別支援・不登校支援におけるダンスセラピー
 ―自己・他者とかかわる居場所として―
向出章子(非常勤講師、JADTA認定ダンスセラピスト)

話題提供3
教育におけるダンス・ムーブメントセラピーの可能性と展望
 ―ストレスマネジメント・コミュニケーション教育の場に着目して― 
北島順子(教授、JADTA認定ダンスセラピスト)

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第28回大会会長講演
ダンス・セラピーと被災者⽀援
貴船惠⼦(株式会社ダンス&コミュニケーション代表取締役/チーム気⽣根主宰)

今まさに、世界中が未曾有の災害に直面している。地震・津波などだけでなく、自然環境の変化に伴い、生態系の進化によるウイルス変化や、気候変動である。
人間は群れを成し社会生活を送るものだが、コロナウイルスの出現では、社会生活を送る上で「人と人の身体を介在した触れ合い」や「社会的経済活動」などに大きな打撃を受けた。そのような今、個人としてどう生きていきたいのかの一人一人のアイデンティティが問われる。と同時に、感染リスクを覚悟の上で働く医療・福祉関係者や、人の生活基盤を成り立たせるために働く多くの職業の方々に、誰もが感謝の気持ちを持ったことだろう。

では逆に、その中で対面での触れ合いについて活動自粛せざる得ないダンスセラピストとしては、どうありたいのかを真剣に考える時である。この動画では、私が昨年台風19号で中止となった第28回学術研究大会の大会長であった時に考えた事や、現在課題に思うことをシェアしたい。(2020年4月20日記、7月1日追記)

実技発表

WS1~4(ZoomによるLive発表

WS1
ダンスセラピーにおける「⾒る/⾒られる」体験の意味
⼭⽥美穂(就実⼤学)

ダンスセラピーにおけるダンスは,何よりも⾃分⾃⾝のために踊るものです。しかしそれはひとりだけの閉じた⾏為ではなく,常に周囲の他者を含む環境との交流であり,特にセラピストに「⾒守られる」ことにはとても⼤きな意味があります。同時に,⾃分の⾝体を,特に⾃⼰表現する姿を「⾒られる」ことには不安や恐れが伴います。また,踊る⼈も「⾒守る⼈を⾒て」います。私は,フラダンスを軸とした⼦育て⽀援活動を⾏う中で,このような「⾒る/⾒られる体験」の多義性や相互性について考えるようになりました。特に活動の参加者が外部の観客の前でフラを披露するという,通常の枠組みを超えた活動をした際に「緊張したけれど,温かく⾒てもらえてよかった」という感動が語られたことから,そのような体験の療法的意義やそれが安全に成⽴するための留意点について,様々な⾓度から検討したいと考えています。発表では,簡単なフラやいくつかのワークを試みながら,このようなテーマについて皆さんと共有し,ディスカッションができればと思います。

WS2
⾼齢者のケアに活かす「フラワー・ダンスセラピー」
伊藤裕⼦(伊藤裕⼦創作舞踊研究所主宰)

「フラワー・ダンスセラピー」とは、花とともに踊ることで、⼼⾝の調和を図り、元気になる⼼理療法です。私が、なぜこのセラピーを⾼齢者様⽤に提唱するかというと、「福祉社会をよりよくしたい」「⾼齢者様を幸せにしたい」「⽣きる喜びを共有したい」「⼈と⼈とが最後まで繋がっていたい」という強い願いからです。これが叶ったら、私はすごくうれしいのです。でも、⾃分⼀⼈ではできないから、多くの⼈に伝えて、広げていきたいと思います。そして、より⾼めていきたいと思います。⾼齢者様へ、最も適したアプローチをどのようにしたらよいか⻑年考えてきました。そして、コロナの危機に直⾯して、花を⽣けながら、花と踊りながら、まさしくその⾏為は「祈り」であることに気づかされます。ここでは認知症の⽅を含めた⾼齢者様を想定して椅⼦に座って、「幸せの輪」空間にて体験していただきます。花のストレッチ、リズミカルなフラワーダンス、体を感じるタッチダンス、回想法、ユマニチュードのケアを取り⼊れます。


予め御覧ください

WS3
関東地域における「チーム気⽣根⾼齢者ダンス・セラピー」の活動と実践
貴船 惠⼦(株式会社ダンス&コミュニケーション代表取締役 当協会認定ダンスセラピスト)

2008年頃より地域や在宅で⾃由に出歩くことが困難になってきている要介護及び要⽀援の⽅に、セラピストがこちらから出向くことをコンセプトに、施設でのグループ・ダンス・セラピーを始めて⼲⽀は⼀回りした。2020年4⽉現在、担当している施設は36か所、⼀回当たり10-40⼈超えまでグループは様々だが、⽉間100回ほど2300⼈近くの参加者がおられる。セラピストの⼈材が少ないこともあり、とても地道な歩みだが、継続して⾏えているのは、⾼齢者の分野にダンス・セラピーのニーズがあるということである。気⽣根式の⽅法は(現在でも技術開発を進めているが)当初から⾼齢者⼼理や⾼齢者の⾝体機能の点から5つの柱を設けて⾏ってきた。その柱に沿って、参加者が同じことを繰り返すのではなく、各セラピストのもつムーブメントの個性・選曲・道具の選択などを⾃由に⾏ってきた結果が、ニーズを満たし継続へとつながったのだと思う。では、その5つの柱とは何なのか、なぜニーズに沿っているのかを説明しながら、実際に体験をして、ワークショップに参加した⽅に⼀つでも実践をする上でのヒントをつかんでもらえればと考えている。

※今回の実技は空間を移動できるアクティブな⾼齢者向けではありません。ほとんどを座位で⾏います。⽴位が希望の⽅は、ご参加に適しておりません。

WS4
動きから自分に気付く~オンライン・ダンスセラピーの可能性と課題
廣瀬優希(⼋幡市教育⽀援センター)、峰岸由⾹(東京ダンスセラピープロジェクト) 、鍛冶美幸(⽂教⼤学)

身体は、言う事をこらえているもの、言葉にはならないものや感情など、様々な、今のその人が体験していることを、如実に表している。つまり、人は常に言葉だけではなく身体からも自分を語り伝えようとしていると言えるのだろう。そしてその動きは、その時々の状況や環境によっても変化している。現在、新型コロナウィルスという未曽有の脅威に晒される中で、私たちの身体活動や身体次元での交流は様々な制限を受けている。こうした制限が今後私たちの心身に及ぼす影響の深刻さは計り知れない。このような時にこそ身体が語っている事実に注目する取り組みが求められよう。

今回の発表では、対面でのセッションが制限される中での試みとして、オンライン・ダンスセラピーを紹介したい。ダンスセラピーを通して、自身の動きに気付き、感じ、また、他者に伝えたり、他者と合わせるという体験から自分の動きを掴みつつ、物理的に離れていながらも他者と繋がる感覚を体験することを目的とし、参加者を交えた実践的なワークとして実技を交えながら検討を進めたい。

WS5
ダンスセラピーへの導⼊エクササイズについて
葛⻄ 俊治(札幌ダンスムーブメント・セラピー研究所)

精神科領域の施設利⽤者、⼀般、学⽣などを対象とするダンスセラピーにおいて、本来的な意味でのオーセンティックなあり⽅、すなわち「喜怒哀楽を含めて⾃⾝を⾃然に表出していく在り⽅」に向かいたいと考える。しかし、初回からそうした⾃⼰表出を求めることは困難であるし、準備なしに無理強いされるべきことでもない。そのため、導⼊段階でのエクササイズの位置づけを⾃覚し、次のような三つの事柄の重要性を実践的に確認してきた。1)エクササイズへの参加の有無に関わらず「その場に居られること」、2)エクササイズの説明は短く30秒から1分以内であること、3)エクササイズへの導⼊後、参加者の「⾃由な発想と展開」を期待すること。このうち特に(1)についてはマリアン・チェイスによる指摘を考慮すべきこと、またエクササイズという場に関わっては、V.フランクルによる三価値「体験価値・創造価値・態度価値」を取り上げ、実際のエクササイズを紹介しながら上記三点の意義を検討する。

WS5~7(事前の動画提示およびZoomによるLiveでのQ&A)

WS6
Creativeとimprovisationを主としたダンスの実践〜共に歩むメンバーと〜
安⽥友紀(神⼾⼥学院⼤学)、⼤窄沙織(Dance Assemble アマカマ・ドゥ)

障害ある児童を主として⽴ち上げたダンスグループと時空間を共にして16年となる。16年におけるダンス活動の主となるワークはCreativeとimprovisationである。このCreativeとimprovisation を主とした発表をDance Assemble アマカマ・ドゥメンバーの1⼈と共に⾏う。発表の概要は以下の通りである。導⼊として、円座にてストレッチを⾏う。参加者1⼈ずつ、⾃⾝が伸ばしたい⾝体部位をストレッチし、それを参加者全員で模倣する。座位から⽴位へと展開し、ストレッチという個の運動から、歩くなどの移動運動を伴い、円の隊形を崩し運動空間を広げていく。展開としては、「⼈数の変化」「⾝体部位」という2つのキーワードをあげ、Creativeとimprovisationのワークを進めていく。終結として、導⼊同様円座になり、ストレッチを主とした動きを経て終える。これらの発表後、質疑応答時間を設け、参加者の皆様と共に振り返る時間としたい。以上の内容は、メンバーらと模索し作り上げてきたワークである。活動当初より共にするメンバーの踊る姿を含め、Creativeとimprovisationの重要性を提案したいと考える。

WS7
⾝体表現セッション遊具-コミュニケーションループWacca-を利⽤したダンスセラピーの開発
平⼭久美(合同会社ワッカラボ/⿓⾕⼤学)、松村汝京(東京都障害者職業訓練校)

⾝体運動を扱うセッションにおいて、⼿具や⽤具は多く存在する。特に、幼児教育における遊具の種類は多岐に渡り、近年の知育玩具開発には眼を⾒張るものがある。あそびの分類の中で、遊具を⽤いるあそびは多くを占め、その重要性は精神療法の現場においても同じである。我々が接する障がいのある⽅々とのセッションにおいても、遊具を使⽤することの重要性は⼤きい。ところが、現在存在する製品の多くは、⼩さい体を持つ幼児〜児童向けのものが多く、⾝体が成⻑した⽅々には対応しない。成⼈した知的障がい者、⼆次成⻑期にある発達障がい者、認知症疾患者などを対象とするセッションにおいて遊具は無いのが現状であった。そこで臨床現場で扱うための、全世代を対象とする遊具として開発したのが、⼤阪ものづくり企業の職⼈により、⼀本ずつ作られる柔軟性に富む樹脂製の遊具『コミュニケーションループWacca』である。今回は本製品を⽤い、臨床現場での「クリエイション」開発を皆さんと共に⾏い、その場で発⽣するダイナミクスをシェアしたい。

ポスター発表

(大会期間中、Web大会専用HPにて限定公開)

P1
オンラインダンスレッスンでのストレスマネジメントの援助ー新型コロナウイルスでの緊急事態宣⾔中にSNSを活⽤した事例
⼭⽥晃広(Takikawa Y’s-SDC/北海道滝川市⽴病院)、⻘⼭海⾹(Takikawa Y’s-SDC)

新型コロナウイルスの流⾏は全世界に広がり、⽇本では北海道が2⽉28⽇に新型コロナウイルスが原因では全国で最初の緊急事態宣⾔を発動した。これを受けて北海道全公⽴校は3⽉24⽇まで臨時休校となり、外出を⾃粛するように呼びかけられた。北海道滝川市のダンスサークル「Takikawa Y’s-SDC」は、約80名の会員のほとんどが幼稚園児から⾼校⽣で構成されておりレッスンを⾃粛した。会員の外出規制やレッスンの⾃粛へのストレスの訴えに対し、YouTubeを利⽤しダンスレッスンを配信した。会員は踊った動画をLINEでインストラクターに送り、インストラクターは動画に前向きなコメントをつけInstagramにアップロードしてポジティブフィードバックを⾏った。その結果、リアルタイムでのオンラインレッスンとは違い、お互いに都合のつく時間にSNSを活⽤して双⽅向のコミュニケーションをとり、ストレスマネジメントを援助することができたと考える。

P2 【中止】
テクノロジーの介⼊による⾳楽の多様性とダンスセラピーへの影響に関する⼀考察
平舘 ゆう(国⽴⾳楽院)
⾳楽が、良くも悪くも感情を揺さぶり得ることは古くからよく知られている。⼀⽅で、20世紀後半から、⾶躍的な発展を遂げた⾳楽のデジタル化は、しばしば感情に訴えかけない、機械的な⾳楽/あるいは活動として捉えられてきた側⾯がある。今⽇においては、創作過程はもちろんのこと、それを聴取する際も、こうしたテクノロジーの介在を避けて通ることはできない。しかし、このことは直ちに感情や⼼と無関係であることを意味するのではない。デジタル化された⾳楽に対してもなお、体が⾃然と動き、感情反応を起こすこともまた事実である。本研究では、このことを多様化した⾳楽特性の⼀つとしてとらえ、それらの獲得が⾝体にどのような広がりをもたらすのか、その理論的基盤の構築を⽬指すための⼀考察として、近年の⾳楽創作の⼿法に着⽬し、それによる⾳楽的変容を整理する。また、それらと⾝体的な反応との関係について検討し、セラピューティックな活⽤法を探る。

P3
日中韓の伝統舞踊が与える印象の比較分析
青木 滉一郎(東洋大学総合情報学部)、小松 昭吾(東洋大学総合情報学部)、鄭 宏杰(東洋大学理工学部)、加藤 千恵子(東洋大学総合情報学部)

伝統舞踊には各国の文化・社会的な背景が反映されており、そうした舞踊を鑑賞することは、異文化理解の手段にもなり得る。また、舞踊鑑賞によって生じる気分や感情の変化は、心理的健康の向上に寄与するものであり、セラピー等への活用も期待できる。本研究では、伝統舞踊の鑑賞がもたらす心理的効果に関する知見を創出するため、日本と中国、韓国の伝統舞踊に対する印象評価を実施した。対象者は大学生とし、各国の伝統舞踊について調べたり、舞踊作品を鑑賞したりした後に、それぞれの舞踊の印象や、舞踊鑑賞を通じた心理面の変化に関する質問紙への回答を依頼した。SD法による印象評価のデータ、ならびに自由記述式の質問項目により得られた記述データの分析結果から、各国の伝統舞踊が与える印象と、個々の舞踊が備える特徴との関連性について分析を行った。

P4
ヨーガ実施時の⼼理状態が⾝体動作およびリラックス感に及ぼす影響
加藤 千恵⼦(東洋⼤学総合情報学部)、吉沼 智(東洋⼤学⼤学院総合情報学研究科)、鄭 宏杰(東洋⼤学理⼯学部)、⻘⽊ 滉⼀郎(東洋⼤学総合情報学部)

ヨーガは⼼⾝の健康をもたらす効果が知られており、⼼理療法としても⽤いられることがある。しかし、ヨーガにおける体操(アーサナ)を⾏う際の⼼理状態によっては、適切な動作の遂⾏に⽀障が出たり、⽬的とする⼼理的効果が得られなかったりする恐れがある。そこで、本研究では、アーサナを実施する際の⼼理状態に注⽬し、異なる⼼理状態が⾝体動作およびヨーガの⼼理的効果に及ぼす影響について検証を⾏った。対象者は⼤学⽣とし、実験者による教⽰のもと、緊張状態およびリラックス状態で指定されたアーサナを実施するよう依頼した。アーサナの実施前と、緊張状態・リラックス状態でのアーサナの実施後に質問紙調査を実施し、対象者に⽣じる⼼理変化について分析を⾏った。また、それぞれの⼼理状態におけるアーサナの動作を映像に収め、動作解析を⾏うことで、⼼理状態に応じたアーサナの動作特徴についても分析した。

P5
Kestenberg Movement Profile の母子データ比較による観察分析法についての一考察
中 めぐみ(おや・こ ムーブメント atelier M)

母子間において子どもが日々体験し続ける調律関係は、それぞれの母子二者対によって異なる特徴が蓄積され、子ども自身の個性的な関係様式の基型となっていく。その基型が自我発達にとって持つ意味を子ども側の行動像から理解していくだけでなく、母親側の条件を問うことも当然求められるのだが、心理学的リサーチは研究対象を母親にまで延ばすための方法論を十分充実させ得ていない。KMP(Kestenberg Movement Profile)は、精神分析家Kestenberg,J.S.が中心となって開発した身体感覚的調律によって対象者の動きを記述する動作分析法である。本研究においては、「対人的関係プロセス」と「個人内心的プロセス」の両面にわたる「調節」の危機にある2 歳児とその母親の動画からKMP 分析家に分析を依頼し、母子それぞれのKMPデータを比較することによって、母子相互作用の観察のための枠組みとしてKMP を活用することの有用性を検討する。

P6
幼児発達⽀援センターにおけるDMTの効果研究
髙橋 秀樹(京都⼤学⼤学院医学系研究科⼈間健康科学系専攻脳機能リハビリテーション学科)

近年、知的障害(Intellectual disorder以下ID)児の粗⼤・微細運動の困難さと不適応⾏動に対する様々な療育プログラムの検討がされているが、IDによる⽀援プログラムの継続の困難さが報告されている.⾳楽やダンスなどを⽤いるダンス/ムーブメント療法(Dance/Movement Therapy、以下DMT)は楽しくプログラムを継続しながら、⾝体機能と精神・⾏動⾯への⽀援ができると考えられることから、発達⽀援センターに通う36〜72ヵ⽉児に対する療育としてのDMTの有効性を検討する。京都⼤学 医の倫理委員会にて倫理承諾を得たのち、京都市M発達⽀援センターに通う研究同意を得られた21名の知的障害児への週1回(60分)×10回のDMTプログラムを実施し、プログラムの前後に以下の評価をおこなった。1)⽚⾜⽴位、2)膝伸展筋、3)Child Behavior Checklist、4)Childcare-Teacher report form(C-TRF).SPSS Ver 23にて測定データの解析をした。左膝伸展筋とC-TRF(総合値、外向値、内向値)のみ有意義さがみられ、筋⼒の向上と不適応⾏動値の減少がみられた。有意義さはなかったものの、右膝伸展筋、⽚⾜⽴位値の向上もみられた。療育としてのDMTプログラムは、ID児に対する早期⽀援プログラムとし有効的な傾向があると考えられる。

昼休み ビデオ上映

【29日】震災関連活動紹介 ビデオ上映
平山 久美(合同会社ワッカラボ)・向出 章子(武庫川女子大学)

昨年度、台風19号により中止を余儀なくされた第28回山武大会のテーマは、「ダンス・セラピーと被災地支援」という、今までの学術研究大会とは一線を画し、具体的且つ焦点を絞ったテーマ性を持つ、意義ある大会の予定でした。実際に被災地である千葉県山武市での開催予定が、天災により中止となった経緯は、我々の直ぐ側にある「被災の可能性」をより強く示唆するものでもありました。
 今回、熊本地震での被災者支援活動を行ったダンスセラピストによる報告を2本ご紹介させていただきます。


『被災者へのダンス・セラピー -震災10ヶ月目の被災地‐』
平山 久美(合同会社ワッカラボ)

 今回、第28回で特別講演の内容を動画にしたものを公開いたします。JADTAでは、2011年東日本大震災を機に、「梅田忠之記念基金」を利用した災害支援活動を行っています。本基金を活用し「熊本震災支援」を行った際の活動報告を動画としてまとめました。(映像には被災地の映像が含まれます)


『がんばるばい!熊本』
 向出 章子(武庫川女子大学)

本報告は、2016年5月1日~5日、災害ボランティアとして熊本地震による被災地支援に参加した記録です。そこでの災害支援活動の様子や感じたことを書き留めました。この記録は文章(pdf)のみでの紹介になります。

『がんばるばい!熊本』

【30日】ADTA Talks日本語字幕紹介 ビデオ上映
神宮 京子(群馬病院)・﨑山 ゆかり(武庫川女子大学短期大学部)

ダンスセラピーをわかりやすく伝えるために、アメリカダンスセラピー協会(ADTA)では、ADTA TalksというTEDスタイルのプレゼンテーションをYouTubeで紹介しています。
その中で視聴回数上位8本のビデオに、日本語字幕を付けるADTA Talks 日本語字幕プロジェクトに、JADTAの理事2名がかかわり、現在視聴が可能となっています。
実際の字幕校正にかかわった担当者から、このプロジェクトやビデオの説明があります。これをご覧いただいたうえで、大会期間中のみならず、お時間のある時に、ぜひ全てのビデオをご覧ください。

アクセス方法

Web大会専用HPについて

大会期間中、全てのプログラムは、下の「Web大会専用HP」ボタンからアクセスできます。

(8月29日公開)

なお、Web大会専用HPへのアクセスには、専用パスワードが必要となります。専用パスワードは、参加当日0:00に参加申し込みに使用されたメールアドレスに送信いたします。大会当日までアクセスできませんので、予めご了承ください。

JADTAのHPにアクセスできるネット環境下でご参加ください。本大会では、テレビ会議システムZoomを用いてLIVE形式で実施します。プログラムによっては、事前に内容がWeb大会専用HPにアップされ、それを大会期間中お好きな時間にご覧いただいたうえで、プログラムに記載された時間帯で、Zoomでのディスカッションに参加していただくことになります。また同時間帯に開催の実技発表については、発表毎にZoomへのリンクを用意します。プログラムの抄録をお読みいただき、お好きな発表にご参加ください。

Zoomの接続方法

PC、タブレット、スマホのいずれかで、大会期間中JADTAの Web 大会専用 HP にアクセス可能であること、スマホとタブレットの場合は、Zoom の無料アプ リをダウンロード済であることが必要です。
その他は Zoom のアカウントをお持ちでなくても、 ご参加いただけます。
本大会では、3G 携帯電話(いわゆるガラケー)の場合は、ご参加いただけません。
お使いになる機材にカメラがついていなくても参加は可能ですが、質疑応答の時などは発表者に顔が見えないまま音声での参加になることをあらかじ めご了承ください。

Zoom の接続練習

大会に先立ち、テレビ会議システム Zoom の接続練習を以下の日程で予定しています。

Zoom練習日
8 月 21・23・26 日 夜 20:00 – 20:30

参加を希望される方は、大会参加申し込み手続き完了後、大会事務局 までお申し込みください。
件名は「Zoom の接続練習参加希望」とお書きください。本文には、参加希望日を明記してください。 8月 20 日までに必要な URL、ID、パスワードをご連 絡します。
Zoom 未経験の方はぜひこの練習の機会をご利用ください。

Zoom の利用時の注意

  • Zoomの内容の保存は、個人情報保護のため禁止とします。
  • ケガ等のないよう、体調を整えた上で、安全な場所でご利用ください(大会事務局は責任を持てません)

参加申し込み

申し込み方法

*Web大会への変更に伴い、NL136でお知らせした方法と異なりますのでご注意ください。
下記「参加申し込み入力フォーム」のみからの受付となります

NL136に掲載した「参加申し込み票を用いたFAXおよび郵送での参加受け付け」は原則として行いません。海外からのアクセスなどで、どうしてもHPからの参加申し込みができない方は、大会事務局()までご連絡ください。

参加申し込み入力フォーム(クリックすると開きます) 申し込みは終了しました

※「@jadta.org」を受信できるように設定しておいてください。
※ 申込を送信すると、すぐに自動返信メールが送られます。届かない場合、迷惑フォルダに入っている可能性があるので、ご確認ください。見当たらない場合は、事務局にご連絡ください。

大会参加費

8/1以降も早期割引の金額設定で受け付けます。必要な費用は、大会参加費のみです。

大会参加申込み&参加費振込み期限 2020年8月20日(木)当日中

両日参加1日参加
会員¥10,000¥6,000
一般¥12,000¥7,000
学生¥5,000¥3,000

大会参加費振込先

合計金額を次のいずれかの口座にお振込みください。
*振込完了を持って参加申し込みの受理となります

参加費の領収証が必要な場合は、お手数ですが下記の大会事務局までご連絡ください。pdfファイルにて参加申し込み時のメールアドレスに大会前日までに送信させていただきます。必ず件名に「領収証希望」と明記してください

ゆうちょ銀行からの振込

銀行名 ゆうちょ銀行
記号  10190
番号  89849821
名義  オオヌマ ユキコ

他の金融機関からの振込

銀行名 ゆうちょ銀行
支店名 0一八
    (ゼロイチハチ)
店番  018
種類  普通預金
番号  8984982
名義  オオヌマ ユキコ

事務局より

Web大会に伴うネットリテラシーについて

これまでもJADTAの学術研究大会において、個人情報の保護の元、自由な写真撮影や録画などを禁止してまいりました。またご発表くださる演者の皆さま、参加者の皆さまも、この点に留意して大会期間を過ごしてくださいました。

今回新たなWeb開催となっても、これまでの方針は同じです。昨今言われている「ネットリテラシー」とは、インターネットを適切に使いこなす能力のことを意味します。適切に使いこなすとは、情報の発信者も受信者も共に、著作権、肖像権、個人情報保護法等、それぞれの人にとっての大切な権利を厳守することです。

Web大会専用HPにアップされた情報などの違法なダウンロードや生配信の映像録画など行わないこと、お互いを守る良識ある大会の参加をお願い申し上げます。

【具体的な禁止例】

  • ホストも参加者もレコーディング不可。無断で画面を録画しない。
  • Web大会専用HPにアップされた情報(ファイル)をダウンロードしたり、許可なくSNSに掲載したりしない、など。

JADTA 第29回学術研究大会 実行委員会

大会会長
﨑山ゆかり
スタッフ
松本佳久子、向出章子、北島順子、平山久美、中めぐみ、吉村節子、井上南、山田美穂、村越直子、星野仁
協力
林麗子、安田友紀、平山なを、東條弘、柳澤真司、溝口香澄
大会ポスター制作
大畑幸恵、崎向祐加 (以上、順不同、敬称略)

問い合わせ

第29回学術研究大会 実行委員会事務局
email: