第23回東京大会

第23回東京大会のお知らせ
第23回東京大会のお知らせ
      (8/22 大会プログラム等追加)

大会会長 松原 豊

・ 期日:平成26年9月6日(土)~7日(日)
・ 会場:こども教育宝仙大学(東京都中野区中央2-33-26)
・ テーマ:音楽にからだをゆだねて~リズムと身体の関係性について~

理事会の開催
・ 日時:9月5日(金)午後6~9時まで
・ 会場:未定

懇親会の開催
・ 日時:9月7日(土)午後6~9時まで
・ 会場:未定

発表演題募集(6月30日締め切り)
実技発表時間は90分、ポスター発表を予定しておりますが、変更の可能性もありますので、ご承知下さい。

演題申し込み方法
発表者は別添「演題申込票」に記入し、事務局まで郵送又はFAXでお送り下さい。同時に400字程度の抄録を添付して下さい。(可能な方はメールにてお送り下さい。)

松原宛 メール DQJ01407@nifty.ne.jp
・ 〒164-8631中野区中央2-33-26  こども教育宝仙大学 松原豊 宛
・ E-mail: tokyo2014@jadta.org
・ FAX:03-3365-0269

大会参加費

 
早期割引
(7月31日まで)
8月1日以降
1日参加
会 員
10,000円
12,000円
7,000円
一 般
12,000円
14,000円
8,000円
学 生
5,000円
3,000円
懇親会
5,000円
※1日参加の方は当日、受付にて参加費をお支払い下さい。




 大会案内のダウンロードはこちらから ↓ 

[大会案内wordファイル][大会案内 pdfファイル]
[大会プログラム wordファイル][大会プログラム pdfファイル]








日本ダンス・セラピー協会 第23回東京大会
「参加申込票」

申込み締め切り日 2014年8月30日

申し込み日 2014年  月  日
 
(ふりがな)
お 名 前
 
勤 務 先
(所属)
 
参 加 費 等

※申し込み内訳
□にチェックしてください
 
早期割引
(7月31日まで)
8月1日以降
1日参加
会員
□ 10,000円
□ 12,000円
□6日  □7日
□ 7,000円
一般
□ 12,000円
□ 14,000円
□6日  □7日
□ 8,000円
学生
□ 5,000円
□6日  □7日
□ 3,000円
懇親会
5,000円
合計お振り込み金額:               円
連 絡 先
住所:〒
TEL(携帯):
FAX:
E-mail:

FAX:03-3365-0269 松原豊 宛

※ 参加費等は必ず8月22日までに振込みしていただけますようにお願いします。
※ 「参加申込票」はHPから入力あるいはFAXか郵送にて8月30日までに
   「こども教育宝仙大学 松原豊宛」にお送り下さい。
※ 昼食は各自でご用意下さい。中野坂上駅及び大学周辺にコンビニ等あります。



大会参加の申し込み

● 参加費は同封の振り替え用紙の通信欄に内訳(参加費区分・懇親会など)をご記入の上、
   郵便局より8月22日までにお振込み下さい。
● 「参加申込票」に必要事項をご記入の上、HPから入力あるいはFAXか郵送にて
   「こども教育宝仙大学 松原豊宛」に8月30日までにお送り下さい。
● 口座加入者番号:「00110-6-780076 JADTA第23回東京大会事務局」
※ 参加者のご都合でキャンセルの場合は返金致しかねますので、予めご了承下さい。

日本ダンス・セラピー協会 第23回東京大会事務局

・ 〒164-8631東京都中野区中央2-33-26
   こども教育宝仙大学 松原 豊宛
・ E-mail: tokyo2014@jadta.org
・ FAX:03(3365)0269


こども教育宝仙大学へのアクセス

・東京駅(東京メトロ丸ノ内線(荻窪行))→中野坂上(約30分)
・羽田空港(東京モノレール空港快速(浜松町行))→浜松町(徒歩)→
          大門(都営大江戸線六本木経由(光が丘行))→中野坂上 (約1時間)
・地下鉄丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線「中野坂上」駅下車 徒歩8分



宿泊施設のご案内

・事務局では宿泊施設の斡旋は行いません。各自で手配してください。
・中野坂上のホテル:イーストンホテル 〒164-0012東京都中野区本町2-48-13
                          TEL 03-3378-8022 FAX 03-3378-8024
・その他の宿泊施設は新宿駅、中野駅周辺にあります。



大会プログラム (8/22 追加)


  9月6日(土)
時間(分)
A会場
(1号館音楽演習室)
B会場
(4号館体育館)
C会場
(3号館保育演習室)
  9:30-受付開始    
1 10:00-10:20
20
 開会式    
2 10:30-12:00
90
高見 知英美 橋本 宏 ・
滝田 高之
堀切 敍子
  12:00-13:00
60
   昼食 (1号館ロビー・2号館2階ブリッジ3号館332)
  13:00-14:00
60
   総会 (3号館332)
4 14:10-15:40
90
 大会企画 シンポジウム
 「音楽と身体の関係性について」 (3号館332)
5 15:50-17:20
90
平舘 ゆう 平山 汲 マニシア
  18:00-21:00
180
   懇親会
 
  9月7日(日
時間(分)
A会場
(1号館音楽演習室)
B会場
(プレイルーム)
C会場
(3号館保育演習室)
  9:30-受付開始    
6 9:30-11:30
90
渡辺 明日香 浦江 千幸 小山 睦美


7


11:15-12:15


60
ポスター発表 (2号館2階ブリッジ)
ポスター1
平山 久美
ポスター2
成瀬 九美
ポスター3
大沼 小雪
ポスター4
飯田 あや・
成瀬 九美
  12:15-13:15
60
    昼食
8 13:30-15:00
90
牧田 暢子、
宮平 勉
松本 武士 照屋 洋
  15:10-15:20
20
 閉会式    




実技発表 (8/22 追加)


「きざむ」「ゆれる」 ~ 言葉のイメージから身体知覚へ
     高見 知英美(医療法人財団 美生会 小金井病院(精神科))


 大会テーマ ~リズムと身体の関係性~ からイメージできる言葉「きざむ」「ゆれる」を選んで、何をきざみ、何がゆれるのか具体的にし、イメージした言葉から紡ぎだされるリズムがどんなもの(規則的、不規則、速い、遅いなど)で、身体のどこが動き、また動きたがるのか実践します。このワークは病院でも取り組みました。病院実践で起こったことや大会で皆さんが感じたことなどを共有しながら進めていきたいと思います。



チーム気生根高齢者ダンスセラピーの実際と実践
     橋本 宏(チーム気生根所属、姿勢専門パーソナルトレーナー)
     滝田 高之(チーム気生根所属、劇団ゴキブリコンビナート)


・チーム気生根高齢者ダンスセラピーとは
・実践で行う5本の柱の紹介
・現場での実践からみる、高齢者ダンスセラピーの可能性
・デモレッスン・シェアリング



宮 操子の動きの理論『動の美』を基に
~音楽にからだをゆだねよう~
     堀切 敍子(Kダンスアトリエ主宰)


  この演題は、今までの「ダンスセラピーと身体運動の技術」の(3)にあたるものです。今年の東京大会のテーマ:音楽にからだをゆだねて―に合わせて、動きの土台である『動の美』が、使われる音楽の質と量によって、呼吸やからだの重さと共に、どのように私たちの動きを豊かに育んでくれるのかを体験し、さらに即興にまで発展させてくれるのかに伸展させてみたいと思います。「ダンスセラピストは、自身踊る人です。」楽な服装と緩やかな気持ちでご参加ください。



微細な音楽表現を用いたダンス・セラピーの可能性
―音楽的アプローチによる教育的試み―
     平舘 ゆう(桜美林大学)


 ダンス・セラピーでは、音楽を使用したセッションが多く行なわれる。音楽は、多彩な音色によって場の雰囲気作りを助長し、時間芸術としての流れを生みだすなど、セッションに一つの方向性を与え得る大切なツールの一つである。本発表では、こうした音楽の役割や可能性について、さらに歩を進める試みとして、生楽器を用いたより微細な音楽表現と身体動作の関係を探る。その際、いわゆる自由な即興演奏を行ないそれに合わせて動くのではなく、ある程度の型を保ちつつ、その中に立ち現れる揺らぎや抑揚、間、微細な音色の変化などといった音楽的要素を意識的に感じ取り、それと共鳴し新たに生み出される身体表現の広がりを体験する。また、このような体験を通して、ダンス・セラピーに対する音楽的なアプローチの可能性を、セラピストの教育的観点から参加者と共に模索する。



身体で傾聴するための「受ける(受容)」トレーニング
ーセラピスト・カウンセラー養成の視点からー
     平山 汲(医療法人杏和会阪南病院/カウンセラー養成校メディセレスクール)


 「傾聴」は言語だけではなく、非言語の中の情報を如何に受け取ることが重要である。5年ほど前からカウンセラー志望者に「身体表現」を通して提供している「受ける(受容)」ワークは、教科書や言語情報源からは理解できない身体言語という感性的なものを理解するためのクリエイティブワークである。ベースはドラマメソッドやダンスクリエイションの際に行う即興ワークである。アーティスト教育をある一定期間徹底的に受けたものには、その強烈なエッセンスを短時間で伝えることの困難さを指摘されたことがある。しかし、わたしはセラピストやカウンセラーというヒューマンケアを行う人にこそ必須である「即興力」「瞬発力」は、こうしたワークからトレーニングを行うことで実力を養成できると常々考えている。セラピストという「自己」と向き合い、セラピー内で自己を見失わず、常に客観性を持ち、他者を受容し、観察し即興的に対応して、身体言語を傾聴するには?そのためのトレーニングについて、体感して頂きながら皆さんとの検討の場としたい。



視覚から得るメッセージ性と音楽(聴覚)との関係
     マニシア


 このWSではダンスと音楽の関わり方の重要性と音楽の必要性を参加者と共に感じてみたいと思う。まず2013年9月にパリで開催されたヨーロッパアートセラピーカンファレンスで発表したダンス作品「MU」を参加者が鑑賞し、作品を通してそれぞれに感じたことや忘れていた感覚などを身体で表現(ダンス)してみるというパフォーマンスを利用したセルフカウンセリング的ダンスをセットにしたセッションのデモンストレーションを音楽の有無で2回行う。作品自体は実の息子が精神病を突然発病し家族としても深く医療と関わっていくことで得た「行き所のない不安」や「恐怖に近い感情」を芸術(ダンス)に転換したものである。作品のクリエーションの過程でワークインプログレスを行った際、参加者の中に「音楽を省いて鑑賞してみたい」という声がありダンスと音楽の関係性について自分自身疑問を抱いていたので、このWSで参加者と共に感じたいと思う。



呼吸リズムを中心に据えたダンス・ムーブメントセラピー,
     渡辺 明日香(北海道文教大学人間科学部作業療法学科)


 呼吸は,全身の姿勢や動きの基盤となる筋緊張と弛緩のバランスにおいて重要な役割を果たし、人の生命エネルギーにリズムを与えている。障がいの有無に関わらず生きていればヒトは必ず呼吸している。 刻々と変化する動きにともなう身体の感じをありのままに感じ取り,その感覚にさりげなく注意を集中し、十分にリラックスした深い呼吸を促すと、動き・遊ぶ場面には参加者の命のエネルギーがほとばしり出て来る。 上機嫌で飾り気がなく素直な感じ,くつろぎの感じを心身ともに味わいながら、力強く、鋭く、優しく、儚く・・・動き始める自らの命のリズムを楽しんで欲しい。また、互いに呼応する命のリズムを感じ合って欲しい。 当日は参加した方々の心身の状態に呼応した場面の展開の中で、共に息をし、遊び、驚き、安らぎたいと思っています。 精神科患者様、心身に障がいのある児・者、高齢の方、健康な人たちへの20年に渡るダンス・ムーブメントセラピーの実践の中で培った方法の一部です。是非、共に味わって下さい。



車椅子ダンスと座位ダンスの技法
     浦江 千幸(BTRD)


 高齢社会が進んでいくにしたがってそれに対するレクリエーション財の需要も増えてきています。さまざまな試みか行われていますが、「車椅子」と「椅子」はダンス、体操の分野において実践が重ねられています。ここではその中で「車椅子」と「座位」のダンスについて、社会の流れとともに、その発生から技術の開発。そして実践までを探ります。1981年の「国際障害者年」の前の70年代後半からアプローチは始まっています。私は1978年に「車椅子レクダンス」を発表し、80年代には「座位のレクダンス」をやり始めています。最初にその流れを知り、対象者の反応を知り、それから技術的な工夫をご説明したいと思っています。現在二つのダンスは単独でも併用でも行われています。実技を行いながらこの二つの財の用い方、特性と得失についても考えます。時間があれば視覚障害の方への応用についても触れてみたいと思います。



人生を豊かにするダンス
~バイタルダンス~
     小山 睦美(バイタル デベロップメント ジャパン)


 創始者パトリシア・マルテーロ(アルゼンチン生まれ・在ロンドン)の20数年に渡るダンスセラピー経験から生まれた「人生を豊かにするダンス~バイタルダンス」を実際に体験していただきます。バイタルダンスとは、愛・光・自由・元気(活力)を毎日の生活にもたらすための、セラピーを超えたダンスメソッドであり、生命のアートでもあります。ダンススキルの必要はなく、動きや踊りに対しての評価もありません。身体を動かすことや踊ることに苦手意識があっても自然と自分を表現できます。音楽に身をゆだね、感情を素直に解放しながら踊るため、創造性や表現力、生命力が目覚め、人生を豊かに生きる術も自然と身につきます。ワークショップはイギリス、オランダをはじめとするヨーロッパ各国、南米、中国、ロシアでも開催され、医療、教育といった専門分野でも高い評価を受けています。



インヤンダンス
~内なる陰と陽~
     牧田 暢子、宮平 勉(イチャリバダンス)


陰と陽の働きをダンスで表現しながら、人生の豊かさを引き出すインヤンダンスは、内側の正反対の性質の動きを活用して、内面と外面の関係性をリバランスします。陰と陽のエネルギーの変化を動きやダンスを通じて体感し、内側の二元性は対立するものでなく、お互いが補い合うものであることを体験的に学んでいきます。それぞれの人生の中で滞っている様々な問題、仕事、パートナーや家族との関係、性格や悪癖などの、心理的なパターンを壊し、身体の動きを通して、潜在意識に働きかけていきます。気づきを持って古いパターンを手放し、新しいアクションへの選択をする時、わたしたちの生命力は活性化します。例えば、自分や他人を「こういう人」だと決めつけることによる葛藤や苦しみは、正反対の極を内在していることに体感的に気づくことで手放していくことができます。この身体ごとの理解は、どんな世代の人にとっても、より柔軟に、豊かに、生をとらえることにつながるでしょう。



:ダンスセラピストの身体性を考える
ーマインドフルネスを実践に活かしてー
     松本 武士(ひかり学園ひかり幼稚園)


 セラピールームという空間でクライエントと時間を共有し、ダンスや動きのコミュニケーションが生まれて、それを導いて行く時に、ダンスセラピストの身体には一体何が起こっているのでしょうか。クライエントが一人であれ複数であれ、セラピールームの中で起きていることと、セラピストの身体が踏んで行く過程にはどういった関係性があるのでしょうか?この演習では、セラピストの身体とクライエントとの関わりにおけるその過程について、考えたいと思います。クライエントの発信する情報を、いかにありのままに受け入れ、判断し、より良く健康的な場所へ導いて行くのかは、時にセラピストの身体のあり方によるのかもしれません。マインドフルネスの理論を実践に活かしながら、どうセラピストの身体を作り上げて行くのか、その身体性を動き考える90分間です。



つながりのワークショップ
     照屋 洋(東京都調布市立第六中学校)


 念願の教職についた新採の先生の、1年以内の離職率が高くなってきているという。日本の中学校の先生は、世界一労働時間が長いと新聞にあったが、現に私の知っている中でも、過労で倒れたり精神的に病んでしまったりした人も少なくない。子どもたちのからだがあぶないと感じ始めてから数十年たつが、今や、子どもたちに向き合う大人のからだがあぶない時代になった。私たちに出来ることは何だろう。「教師」は、一人一人と向き合うことを忘れてはならない仕事だが、学校は「全体」の力をつけることで個の力を伸ばす場でもある。メール、ラインに囲まれた生活が普通になっている中学生たちが人の体温を感じるコミュニケーションを学んだ時、また、「全体」で大切にすべきことを教師も含んで共有しあった時、一人一人が大きく変わっていくのを目の当たりにしてきた。人は、深いところでつながり合った時、優しさと強さを獲得していくのだろう。
 今回は、新採の先生たちの研修会や中学生たちに行っているワークを紹介しながら、今私たちが出来ること、やらなければならないことを考えていきたいと思う。



ポスター発表


認知症高齢者におけるダンス/ムーブメントセラピーの脳機能と自律神経機能の影響について
     平山 久美(医療法人杏和会阪南病院)


 精神科総合病院にて行った介入研究についてを発表する。ダンス/ムーブメントセラピーをおこなった前後の心拍変動から自律神経機能を、セッション中の簡易型NIRS(近赤外分光法)による前頭前野の脳血流におけるヘモグロビン値からは、ダンス/ムーブメントセラピー特有の「自発的な動作(能動的動作)」と、セラピストが運動を提供する「体操的な動作(受動的動作)」との運動差異について考察し結果を得た。

加速度波形からみた「なめらか」な動き
     成瀬 九美(奈良女子大学)


 なめらかな動きは、時間的な幅を持つ複雑な行為を無駄のないひとつの動きとして行っている現れであり、この動きの質が観察されるとき、同一もしくは同様の動作を繰り返すことによる慣れや習熟の状態や、その人なりのまとまりのある状態が反映されていると考えられる。動きのなめらかさは、画像分析によって特定の部位の移動軌跡を求めることによって可視化できる。本研究では、速度変化が少ない特徴や、各部位が適切なタイミングで動き始める特徴に着目し、全身動作のなめらかさの指標として加速度の適用を検討する。小型加速度計を実験協力者(大学生女子15名)の手首、肘、膝に装着して、課題動作を繰り返し遂行した。初回遂行時の動き方が試行の繰り返しに伴ってどのように定着していくのかを、動作速度や波形変化、部位間のリサジュー図形をもとに分析し、遂行時の呼吸波形や自己評価との関連を検討したので報告する。

舞踏ダンスによるエネルギーの解放の試み
―自由になるための制限されたムーブメントー
     大沼 小雪(東京有明医療大学)


 舞踏は「動きの芸術」ではなく、美よりは醜さを表現し、言葉とイマジネーションによって動きを引き出すものである。既成の方法論やテクニックは用いず、手探りの状態で自らが躍るあるいは動くというのは、オーセンティック・ムーブメントにも近いものがある。しかし、オーセンティック・ムーブメントは、気持ちを表現しようとすれば、今そこにない気持ちを探し出して無理に表現してしまうこともある。本質的な動きのはずなのに、意識が先行してしまい、自然な表現からは遠ざかってしまうように感じる。
またダンスに慣れていない人たちにとって、オーセンティック・ムーブメントのように、自由に感情のままに動くということは実に難しい。そこで、自らの感情を表現することを目的とせず、舞踏の手法である言葉とイマジネーションを用い、制限された動きを指示し、それぞれの動きを探る試みを行った。その結果、制限された不自由な動きを探っていくうちに、動きに没頭できる人が多く見られたため、参加者の感想をまとめ、舞踏ダンスの可能性を検討した。

空想の構造と自己主体感の関与
飯田あや(奈良女子大学大学院)・成瀬九美(奈良女子大学)


 想像は表象を創出・操作する能力であり、直接的な感覚認識ではとらえきれない可能性を考える心的能力である(Person, 1995)。創作活動は、他の事物への変身や非日常的な感覚などの、現実とは異なる世界を思い描く空想も含めた想像を身体に通し実物を作り出す行為ともいえる。Lynn & Rhue (1998)の研究では、空想傾性者は創造性が高く、認知・感情的活動が豊かで、ポジティブな自己概念を持つことが報告されている。しかしながら、一部の空想傾性者には不適応傾向などと関連する病理的徴候が認められており、想像および空想には、創造的な体験をもたらすポジティブな働きと解離傾向を予測させるネガティブな働きの両極がある(松岡,2010)本研究では、機能の方向性を規定する要因として自己主体感(self-agency)とイメージの鮮明性に着目し、大学生女子を対象に実施した調査結果から検討を試みる。



大会企画 シンポジウム


     音楽と身体の関係性について

○ 企画・司会:
松原 豊(まつばら ゆたか)

○ シンポジスト:
・ 伊藤 仁美(いとう さとみ)
こども教育宝仙大学こども教育学部准教授
国立音楽大学リトミック専修卒、同大学院音楽教育学専攻修了
現在、こども教育宝仙大学准教授、明星大学、青山学院大学、国立音楽大学非常勤講師、宝仙学園幼稚園リトミック講師。

・ 田原 ゆみ(たはら ゆみ)
東京芸術大学大学院応用音楽学(音楽療法専攻)修了
学生時代にアイリッシュパブで見かけた小型ハープに魅せられ、アイリッシュハープを始める。現在は病院や自主グループ等で音楽療法を実践するかたわら、ハープの演奏や指導にも力を注いでいる。

・ 上村 宏樹(うえむら こうじゅ)
こども教育宝仙大学 社会的養護担当
その他施設・学校などにインプロやドラマのワークショップを提供している。
児童養護施設職員(心理療法士・家庭支援専門相談員)
日本ケアリングクラウン研究所 ワークショップ・デザイナー
即興劇俳優として主にインプロの舞台で活動こども教育宝仙大学こども教育学部専任講師、即興演劇、ケアリングクラウンなどの経験を活かし、社会的養護の研究実践を行っている。

○ 指定討論者:
・ 平井 タカネ(ひらいたかね)
日本ダンスセラピー協会会長、奈良女子大学名誉教授