2020年9月4日 地域DMT推進委員会
このアンケートは、今後のより良い助成活動に向けて今までの地域DMT助成の効果と課題を確認するために、昨年実施しました。本来ならば、山武大会でのミニシンポジウムにおいて皆さまと共有できれば良かったのですが、叶いませんでしたので、アンケートの回答者である助成活動の申請者と協会認定派遣ダンスセラピスト(DTh)に許可を得たのち、理事会に諮り公開することになりました。
アンケート結果をご覧いただいて、助成金申請についてイメージしていただき、ご自身も申請に挑戦し、地域の方々とともにDMTを体験してみようとお考えいただけたら幸いです。
申請者(8名)まとめ
1.申請について
- きっかけ 人から聞いて6名 / ニュースレター(NL)で知って2名
- 理由は 経済的な補助8名
- 書類 やや煩雑6名 / 簡単2名
- 助成金額 適当5名 / 少ない3名
- 助成金振込時期 適当6名 / 遅い1名
2.活動について
- (助成事業以前の)ワークショップ開催経験
有4名 / 初めて4名 - 負担な点 助成決定後の宣伝7名 / 手続き1名
- 満足した点 セラピスト(Th)としての視点を養う5名 /
自分の地域で開催2名 / 参加者の満足2名 - 更に活動を深めるために必要なこと
地域の非会員の体験の機会を増やす7名
3.助成事業終了後の報告について
- 報告までの期間 適当7名 / 長い1名
- 書類の保管 やや負担6名 / 適当2名
- NL上公開 OK 5名 / やむを得ない3名
4.助成制度
- 役立つか 役立つ 全員
- 再利用するか 機会があればする6名 / 考えている2名
派遣DTh アンケート回答者3名
全員、成果を感じ、派遣DThにとっても意義深いと評価している。普段のワークショップとの違いや、気になった点について特に意識することなくワークショップを担当されたことがわかった。
その上で
- 一般ワークショップとの異同は特にないが、地域に根付くためのサポートが必要だと感じている。
- 申請者と派遣DThとの意思疎通は大きな問題なく実施された。
- 大変な点は会場までの移動負担の大きさ。会場の下見ができない点は何らかの改善が求められた。
- 更に助成事業を活発にするために、申請者の立場に立った手続きの簡便化・助成審査の迅速化、助成決定までのプロセスの見直しについて、採択から不採択までを段階的に提示する案などを提示された。一回の事業が地域のDMT活性に繋がるために更に工夫することとして、大会との連動ワークショップなどの提案もあった。
アンケートを踏まえた地域DMT推進委員会の取り組みとご提案(2020年8月)
「地域のDMTを振興しよう」という目標、特に「遠隔地でのDMTワークショップ開催」に向けて申請者・派遣DTh・参加者それぞれが満足できるワークショップを実現できるように努めたいと考えています。
*申請要項変更ポイントとして昨年度に以下①②の2点を改定し、今年度は更に③を改定します。:
① 地域住民のDMT体験を主目的とする企画に助成する。
② 助成事業の主催者は申請者とする。
③ JADTA会員と非会員の参加費には差をつけてもよい(会員割引を可能とする)
*申請後の手続き・委員会審査の迅速化:
・地方在住で初めての方が協会に助成金のための申請をする場合は、できるだけ分かりやすく安心して申し込むことができるようにするため、可能な方にはZoomを用いて委員会とコミュニケーションしていただき、申請書類の訂正などがスムーズに行えるように支援します。
*会員特典の強化
持続的な地域推進活動をめざし、2度目以降の申請も奨励したいと考えます。
*申請者同士のつながりの促進のためのZoom交流会などを企画することを考えています。
*委員会と派遣セラピストとのコミュニケーションも、必要な場合にはZoomなどを活用したいと考えます。
協会認定DTh自身が派遣DThになる申請については、まだ申請が少ないので、応募事例を通して必要な条件などを引き続き考えて行きます。
*オンライン(協会のHP, Face Book,メルマガ)を活用し、委員会活動や助成事業の広報を活発にします。
*コロナ禍を踏まえ、オンラインによるDMT企画や対面型とオンラインを組み合わせたハイブリッド型企画にも助成する方向で検討中です。
※来年度の助成金申請要領に、以上の取り組みや提案を反映する予定です。
10月末にHPに掲載しますのでご覧ください。
倫理規定については、協会倫理規定と第29回全国学術研究大会ネットリテラシーをご覧ください。
2020年9月4日 地域DMT推進委員会委員長:川岸恵子
(委員会連絡先:)
以上