﨑山ゆかり
1966年に設立されたアメリカ・ダンスセラピー協会(ADTA)の記念すべき第60回年次大会が、11月6日~9日にアメリカ・ノースカロライナ州の州都ローリーで開催されました。その様子をご報告いたします。
世代交代の進むADTAでは、大会運営にも大きな変化が見られました。今回の大会では専用アプリが導入され、すべての情報連絡がそのアプリを通して行われました。また、インテンシブ(3時間または6時間の集中講座・別料金)以外のプログラムでは、初めて事前登録が不要となりました。私が参加したオーセンティック・ムーブメントに関するプログラムでは、参加希望者が多く、会場の既定の収容人数を超えたため、急遽より広い部屋へ移動する場面もありました。
JADTA30周年大会でオンライン講演してくださった河野知世さんは、現在■■次期会長■■の立場であり、バンケットの進行を活き活きと担当され活躍されていました。また、田中ミロルド恵里さんは、所属するニュージャージー州Rider大学でダンス・ムーブメントセラピーのコースを設立した功績が評価され、「Excellent Educational Award(教育賞)」を受賞されました。(知世さんも、所属するAntioch大学でのプログラム改革ですでにこのAwardを受賞されています。)お二人が登壇されると、会場からは大きな歓声と拍手が送られていました。
さらに、JADTA顧問の町田章一先生が設立時から関わってこられた国際パネルも、今回30周年を迎えました。初回に町田先生と共に参加されていた韓国の柳分順先生が登壇されたほか、欧州ダンスセラピー協会の元会長も出席され、貴重なお話を伺うことができました。
国際パネル会長のバーガー先生からは、長年JADTAニュースで国際パネルの抄録を発行してきたことへの感謝の言葉も寄せられました。今回は7か国の動向を知る貴重な機会となりましたが、最も盛り上がったのは、すべてのパネリストの発表が終わった後に行われたダンスの時間でした。各国パネリストの選曲とリードで、参加者全員が一体となって踊り、交流を深めました。懇親会でも恒例のダンスタイムがあり、今回の大会ではなんと2回も楽しい時間を過ごすことができました♪
最後に、この大会に関するADTAのホームページで、「還暦」の話が書かれていたので、ChatGPTによる和訳をご紹介させてください。原文はこちらです。https://www.adta.org/annual-conference
ADTAは2025年に創立60周年を迎えます。これは日本で「還暦(かんれき)」と呼ばれ、中国の干支が一巡し、生まれ変わりや第二の誕生を意味する節目にあたります。今年は「木の巳(み)」、すなわち「木の蛇」の年です。蛇は脱皮を繰り返す生き物として知られ、再生や変容の象徴とされています。一方、木を司る「オーク(樫)」は成長、柔軟性、そして寛容を象徴します。さらに、赤は幸運や繁栄を表す色として、還暦の祝いにおいて重要な意味を持ちます。日本語で「赤ちゃん(あかちゃん)」という言葉に「赤」が含まれるように、赤は新たに生まれ変わる存在を象徴し、還暦を迎える人の“再誕”を意味しています。この思いが大会ロゴに込められています。
次回の大会は、2026年11月5~8日、カリフォルニア州ロングビーチで開催される予定です。

