地域DMT助成事業報告

地域DMT推進委員会

平成29年度のダンスセラピスト派遣事業は、山口県周南市でのワークショップ1件でした。申請者から以下のように報告いただきました。


報告書

ワークショップ名 日本ダンス・セラピー協会地域DMT推進委員会助成事業
「からだの声、心の声にそっと寄り添ってみると」
日時 平成30年8月27日(日)
13:00~16:00 (12:30開場)
研修場所 周南市オラレ2階
セラピスト 荒川 香代子
報告者 須田陽子

★当日までの活動

昨年、申請を取り下げましたが、今年は再度、個人で申請しました。会員申請中で、非会員として助成を受けられたので、続けて良かったと思います。今後、協会でダンス/ムーブメントセラピーを学んでいきたいと考えています。

今回のワークショップでは精神障害当事者からの参加希望があり、その方は事前の広報も担ってくれました。彼は猛暑の中、商店街を回りチラシを配ってくれたのです。そのための疲れが出たものか、当日参加はされましたが横になっていることが多かったのは残念でした。その他、周南市内の精神病院と山口の大学にもチラシを配布とメールでの啓発をしました。

★参加者状況

上記のような啓発をしましたが、当事者1人・周南市の方2人・防府市の方1人・県外の方2人の参加者でワークを開催しました。

参加者からは初め「ダンス」という言葉に「私はダンスは苦手だから」と、少し戸惑いがありました。しかしワークが進むうちに、決まった振り付けがなく自然に自分の思ったままの動きをすればいいんだと気づくと、終了後は体がすっきりしたとのことでした。

今回参加者は少なかったのですが、本当に興味があった方たちが参加した事で、ここから当地域でダンス・セラピーを発信していけば良いのだと考えました。

★当日

8月末とはいえ、まだまだ暑さ厳しい日でした。JR徳山駅前には民放の24時間テレビクルーが居てにぎやかでしたが、駅から5分ほどのオラレ付近は商店街とはいえ静かな場所でした。

★ワークショップの流れは

➀円体型で座って自己紹介から始まり、

②ウォーミングアップでは丁寧な体ほぐしを行い動く時に体が軽くなるようにとの配慮が為されました。参加者はそれぞれ忙しく、暑い中、集まっていましたので、とても心地よかったです。

③ここから本格的に動き始めましたが、まずは、歩くことでした。

音を聞きながら、自分の速さで普通に歩いたり、動きに変化をつけて歩くなど普段の動きの延長で、誰でもできるとダンスに対する敷居が低くなりました。

④続いてグループで身体を動かすことに挑戦しました。ペアになったり、誰かと目を見て動いたりしました。この空間には大きな鏡があり、それを覆うことなく動きましたが、動く方向を工夫することで、鏡を意識せずに動くことができました。

⑤最後に、円になりみんなで自由ダンスをしました。自然に同じ動きが繰り返し起こり、グループにまとまりかせ生まれ、今日の私たちのダンスが生まれたようでした。

この時、当事者は疲れたと座って見ていましたが、踊っていた人の中には見守られながら動いているような気分や、彼に何かを伝えたくて動いているような気持ちや、今までは輪から離れて見られている事がなかった為、新鮮な感覚を味わっている人がいました。

★保険について

最初JAでのイベント保険に契約したが、後日ワーク間近になり、個人での契約は・できないと言われ契約破棄しました。今回は個人での助成金申請であり、団体保険加入ができなかった為、急遽再度保険を探しましたが、なかなか適応する保険がなく、今回セブンイレブンで申込ができる三井住友海上火災保険の旅行保険(スポーツイベント参加も含む)に加入しました。

*今回活動中の写真は当事者の方が参加されていたので会場のみの写真を掲示させて頂きました。

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