第25回学術研究大会報告
2016年11月
第25回学術研究大会会長
東京有明医療大学看護学部 大沼幸子
紅葉が美しい季節になりました。
2016年10月15日~16日に長野県斑尾高原ホテルにおきまして、日本ダンス・セラピー協会第25回学術研究大会を開催致しました。天高く晴天のお天気にも恵まれ、ホテルの方々の全面的なバックアップの元、無事終了することができました。ここにご参加いただいた方に厚くお礼申し上げます。
ホテルで行うのは本大会で2度目になります。ホテルでの開催はホスピタリティにあふれており、非常に快適なものですが、今回は駅からバスで30分かかる場所で、移動に若干不便があり、参加者が少ないのではないかと大変心配しておりましたが、総勢42名の参加でした。仕事の都合で前夜祭のみに駆けつけて下さった方もおりました。前夜祭では懐石料理を楽しんだ後、全員でダンスを楽しみました。
開会式では、町田章一協会会長リードの元で、童謡「故郷」を歌い手話ダンスも一緒にするというユニークな幕開けとなりました。故郷の歌詞について町田先生から、長野県の風景を歌ったものだという紹介が前夜祭であり、そこからの発展でした。(作詞は長野県中野氏永江地区出身の高野辰之氏。高野氏は「春が来た」「朧月夜」なども作詞しています)
発表は2会場で行われました。同じフロアーの会場であったため、移動もスムーズで人数のバランスも程よく、どの発表も充実した内容でした。1日目、少し暑いと思われる程の日差しの中、野外で行われたワークショップもあり、ただそこにいるだけで癒される心地良さでした。2日目の早朝は少し肌寒い空気の中、少しの間外に出て「目覚めのワーク」をしました。ワークなので、ちょっとした課題を出したのですが、課題よりも、とにかくすがすがしい空気と高原の木々に囲まれて「この世」から離れた感覚、大自然と一体になるような感覚を味わっているようでした。貴重な早朝の高原散歩となりました。
特別講演として東京有明医療大学副学長の本間生夫先生をお招きし、座長に平井タカネ先生にお願いしました。どちらの先生も能を学ばれておられる立場であり、教育者、研究者として共通点も多く、本間先生と平井先生が響きあっている印象を受けました。本間先生の講演は非常に示唆に富む内容で、会場からもたくさんの関心や質問が寄せられました。また本間先生ご自身が開発された「ラッタッタ体操」を途中で東京有明医療大学学生6人のリードで全員ダンス様の体操でいつの間にか一体感が得られた場面もありました。
懇親会は、大野芳義先生、貴船惠子さんに進行を(突然)お願いし、大いに盛り上がりました。ご協力いただきました、気生根チームの加藤さんありがとうございました。
一部の方から大会は大成功だったね、と言われ、準備が不十分でご迷惑をおかけしたことも多々ありましたが、この言葉は本当にうれしく思いました。私は2度目の大会会長でしたが、今回もやりがいと達成感を感じることができました。通常の仕事もしつつ、睡眠時間3時間が1週間続いたのはちょっとつらかったですが、斑尾高原ホテルはそんな私を全て包み込む癒しの空間でした。そして皆様の温かい励ましやご協力は本当に私の支えでした。参加された皆様、理事の皆様、東京有明医療大学の4年生6名、ホテルの関様はじめスタッフの方々、そして実行委員の町田章一会長、平舘ゆうさん、本当にありがとうございました。ここに深く感謝の意を表します。
※詳しい大会報告はJADTA News No.123(11月末頃発行予定)に掲載予定です(JADTA News編集部より)