【企画1】「Trudi Schoopの遺産」講演と鼎談 Elke Willke+平井タカネ+町田章一
Elke Willke(エルケ・ウィルケ)さんは、トゥルーディ・シュープの教えを受け、アメリカでの研修の後、1970年代末からドイツでダンス・セラピー実践ならびにダンス・セラピスト養成の基盤作りに力を注いで来られました。大会テーマとなった’ Komm tanz mit mir’ は、皆さんも良くご存知の、シュープの著作タイトルでもあり、後年の活動の一端をおさめたDVDのタイトルにもなっていますが、この中にも若き日のウィルケさんの姿があります。前半では、トゥルーディ・シュープが目指したこと、それがどのように受け継がれているかを中心にお話を伺います。引き続き、平井・町田両先生にもご登場いただき、鼎談の形で学びと情報交流を深めたいと思います。
‘From being broken to feel proud of your body DMT for sexually abused men’
When one is sexually abused, the body become damaged and traumatic. A lot of treatments concentrate only at the mental and psychological level, but I strongly believe that if you don’t heal the body, you do only a half of work.
My method makes a combination between D.M.T with cognitive behavior therapy. It is precisely a therapy directed toward that the body can effectively bring about the required integration. Through the body the core of the problem is reached directly and without detours. In cases of sexual abuse the integrity of the body had been violated and the ensuing emotions are often buried deep in the body itself. By tracing these emotions and letting them explode, room is put into motion by activating the body, and blocks can be felt. Intensifying the movements that go with such fields of tension makes it possible to break through these blocks.
スウィッカ・フランク「壊されたあなたの身体が誇りを感じるまで 性的虐待を受けた人のためのダンス・ムーブメントセラピー」
人は性的虐待を受けると身体がダメージを受け心的外傷となる。多くの治療が精神的心理的レベルでだけなされているが、私は身体を癒さなければ治療は半分に過ぎないと強く感じている。
私の方法はダンス・ムーブメントセラピーと認知行動療法とを組み合わせたものである。求めに応じた身体の統合が効果的になされるよう、細かに方向づけられたセラピーである。身体を通して迂回することなく直接的に問題の核心に届く。性的虐待の場合、身体が元通りになることは難しく、あとに続く感情はしばしば身体そのものの中に深く埋もれている。このような感情を辿り、感情を爆発させることにより、身体が活性化して動きになっていき、心理的な障害を感じられるのである。そのような緊張の領域を扱う動きを強めることは、このような心の壁を打ち破ることを可能にしてくれる。