地域派遣助成 報告 2016 松尾

ダンスセラピスト地域派遣助成金採択事業報告

-からだとこころをつなぐ-
ダンス/ムーブメント セラピー ワークショップ
企画責任者:松尾昌世(バレエサークルプリマ主宰)
講師:荒川香代子(医療法人翠星会松田病院所属、ボディ・マインド・ヘルスセンター代表)
実施地:福岡県筑紫野市筑紫公民館
開催日:2016年7月18日(祝・月)

 以前、ダンス/ムーブメント セラピーワークショップを受け、このワークは奥が深く、女性、子どもたちへの支援活動に役だっていると感じています。バレエサークルや支援活動等で知り合った友人たちにぜひ、体験してほしいと思い開催を思い立ちました。ダンス/ムーブメント セラピーの説明が難しかったのですが、間際になって予定人数の申し込みが埋まり、ほっとしました。

活動内容と振り返り

1.ワークショップA 10:00~13:00 「初めてのダンス/ムーブメントセラピー」体験コース

              
参加者:バレエサークルメンバーを中心に9名

support2016_1感情の器としての身体、踊ったり動いたりする表現に 正しい/間違い はないこと、どんな気分なのか、内なる声を大切にしていくこと、無理に何かする必要はない事等、先生から説明があり、自己紹介からスタート。皆さん、初めてで緊張して始まったのですが、呼吸から始まるウォーミングアップ、心地よい音楽、先生の自由な動きによるリードでそれぞれの動きが始まりました。2人になったり、グループになったり…さらに動きとイメージがつながって共通のイメージのグループ分かれたり…、誰かに手をさしのべる動きとそれを絵で表現したり…、あっという間に時間が過ぎ、身体とこころは緩やかになりました。何らかの既定がある暮らしの中で動けない自分、そして、意外に動ける自分に気付いて頂けたようです。

感想から
・身体を使い、お互いに触れ合ったりすることで親近感がわきやすいと感じた。3時間も動いたのに身体も、同時に気持ちも軽くなったよう。感じたことを言葉にして伝えることが難しかった。
・自由に動く不自由さを感じた。身体を動かしていくうちに気持ちが癒される楽しい時間だった。
・仕事においても家庭においても使う身体の部分、体形は同じになりがち。今日のダンスムーブメントセラピーでは心地よい音楽の中で頭の中をからっぽにして自分の気の向くまま、ということで自分の中に眠っていた本来あるエネルギーが目覚めたように思う。
・ダンスセラピーは聞いたこともなくて最初は不安も感じていたが、いざ、動いてみると気持ち良かった。他者を気にすることなく、固定観念を持たずに、自ずと湧き出た感情で表現できたらいいなと感じた。自分の動きのレパートリーの無さに、かなりがっかり。 思いのまま、自然な感情のまま動いている子どもの行動に理解が深まった。もっと知りたい。機会があればいろいろ経験出来たら…。
 

2.ワークショップB 14:30~17:30「支援活動をしている人のための
ダンス/ムーブメントセラピー」体験コース

参加者:高齢者施設、教育関係者、相談員など7名

support2016_2それぞれが支援活動のなかで思う事を紹介した後、リズムに乗ってストレッチや緩めることから始まりました。壁に寄り掛かる、人に寄り掛かることで楽になれること、自由な動き、他人の関わりでより楽になれることを体験。自由に動き、それをイメージとして絵に描くこと、そしてそれを見た他人からの動きやイメージを見ることで、自分に変化が起きてくること、他人に目を向け、観察することでイメージや動きが広がっていくことがわかりました。

感想から
・息は吸うより吐く、力は入れるより抜く。自分の身体も相手の身体も大切にしたい。
・初めて参加。今まで、身体表現のダンス等、自分が出来ることではないと思っていたが、何の抵抗もなく楽しめた。
・リズムに乗って身体を動かすことは身体も心も解放されることだと思った。身体がわりと自由なのが分かり、人との係わり方もいろいろな形があることを学んだ。
・参加メンバーと共有できる場を持つことが出来た。人に接するときの構えを意識できることで、自分自身に目を向ける大切さを再確認できた。
・仕草が相手に影響を与えている事、また、自分も相手から影響を受けている事、お互いに深化していけることを実感した。